ライブ

07/4/30 Keith Jarrett at 東京文化会館

日程:
 07年4月30日(日)
場所:
 東京文化会館
メンバー:
 Keith Jarrett(p), Gary Peacock(b), Jack DeJohnette(ds)

 ユニクロがECMとコラボして出しているTシャツを、今回も3枚買ってしまった。そのうちの2枚がスタンダーズVol.1とスタンダーズ・ライブ。スピリッツの表現として、ライブの方をインナーとして着ていくのだった。

 チケットの売り出しは、昨年の9月だったかな。なんとなく買ってしまった。実は、ディジョネットのドラムはあまり好きでなかった。レガートが好みでないし、フレーズも気持ちがわからない、というカンジ。とはいえ、今回のコンサートにそなえて少し聴き直すと、以前よりは違和感は薄らいでいる。のでさらにちょっと買い込む。前よりは気持ちがわかるようになったかも。でも、レガートはなー。

 先のTシャツだが、きっと開場で着てるヤツがいるだろうと思ったのだが、いない。ホントいない。一人くらいいてもいいのに。メタルなんかツアーTシャツだらけなのに。って比較するな。

 ぴあのプレミアム先行なのに、かなり後ろで右の端っこ。さらには、双眼鏡を忘れる。ここんとこコンサート慣れしてないからな。楽器チェックに行くが、ステージのかなり奥にセットされているので、よくわからない。しかし、キースのコンサートで双眼鏡はいないか。

 ほぼ定刻に3人が登場。1ステは4曲だったが、全部ミディアムで、ほとんど4ビート。ディジョネットのソロは4バースを含めて無し。リズム体がルーズで、かなり緩い演奏だった。しかしながら、キースのピアノはかなりいい。リズムもタッチもフレーズも。でも、リズム体がキビシイ。ベースはリズムもピッチも曖昧。ディジョネットのドラムは、気持ちがわからないドラム、ではなく、安全運転に徹しますという交通安全標語みたいな演奏だ。破綻は無いが緊張感もない。実は、不覚にも一瞬落ちてしまった。「My Funny Valentine」のエンディングでは、終われるのか? という緊張感があったのだが。

 ディジョネットはここ数年、左手の調子が悪いらしく、レギュラーで叩けなくなるとマッチドにして、治るとまたレギュラーという具合だということだ。今回は、全編マッチドだった。リハビリ中なのか、本来のディジョネットじゃない様子だった。また、バンドとしても、この1ステはリハビリか、という印象があった。

 休憩をはさんでの2ステ。このまま終わったら残念だなと思っていたが、このセットはなかなか良かった。バラードあり、ファスト・テンポの「Hallucinations」ありと、バリエーションもついた。ディジョネットのバースもあったし。リズム体もややほぐれたカンジだ。とはいえ、それでもリズム体はいまひとつ本調子とは思えなかった。

 アンコールはぱたぱたファンクの「God Bless The Child」。ここで地方に帰る友人が時間切れとなり、2曲目は聞けなかった。

 ということで、初日の1ステは公開リハーサルだった。

Set List
1st
 You go to my head
 My Funny Valentine
 Come Rain or Come Shine
 Sandu
2nd
 The Masquerade is Over
 Django
 Stars Fell On Alabama
 Hallucinations
encore
 God Bless The Child
 When I Fall In Love

楽器のコーナー

ドラム:
 SONOR Designers 18BD, 10,12,13TT, 14,16FT くらいか。よく確認できなかった。
 音はあんまり好きじゃないな。10のタムは唐突にピッチが高い。
 SABIANからディジョネットのシグネチャーモデルが出ており、それを使っていることになっているのだが、全部が全部シグネチャーであるようには見えなかった。
 本人左の高い位置にクラッシュが2枚。右の低い位置にライドが2枚とチャイナ。なかなかかっこいいセッティングだ。実用性はわかんないけど。
 メインのライドを除くほとんどのシンバルに、スプラッシュが同軸で逆付けされている。
 セッティングはこちらを参照
 今回のディジョネット、ブラインドだとディジョネットだと思われないのでは。特に1ステ。
 ミディアムのレガートが好きじゃないんだよなー。

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Last Update : 2007/04/30