日程:
2008年5月9日(金)
場所:
Organ Jazz倶楽部
メンバー:
金子雄太(org), 加納樹麻(ds)
Organ Jazz倶楽部のオーナーである池さんは、むかしからのセッション仲間だ。店を出したというのに不義理を働いていたが、開店後1年半たってようやく来訪できた。ごめんなさい。
店の売りは、ハモンドB−3の常設だ。むちゃむちゃキレイ。自宅にずっと置いていたそうで、状態は非常にいい。それでも、この1年でずいぶん痛んだんですよと言っていた。
今回のライブは、そのB−3の真価が発揮される、オルガン・デュオというフォーマットだ。実は、このフォーマットでのライブは初めて。菅沼孝三さんと大高清美さんが「assure」というユニットをやっているが、DVDを持ってるだけで行ってない。
1ステはスタンダード中心。7拍子の「On Green Dorphin Street」とか、あーぴーともやってる「Tell Me a Bed Time Story」とかとか。
2ステは金子さんのオリジナル。「Arayashiki」という曲は聞いたことがある。すかさずiPodをチェック。あらー。それまで、金子さんがディレクション(金子、川嶋哲郎、大坂昌彦のトリオ)のメンバーであることを失念していた。すいません。ということで、ディレクションの曲も演奏された。ラストは「Straight No Chaser」。
目の前でハモンドが演奏され、レスリーが回っているというのは初めて。こんな音なんだなー。レスリーの回転速度が変わるのが見えて楽しい。オルガン・デュオということは、ベースパートはオルガンによって演奏される。ペダルと左手。しかし、うまく動くもんだ。左手でこのラインを動きながら、なぜ右手がこんなタメで弾けるのか。まあ、ドラムの4ウェイに通ずるところもあるが、すごいな。最近、サム・ヤエル関連を結構聞いているが、サムの方がずっとパーカッシブでブルージーでごりごり。金子さんはなめらかでブルース色が薄くて、よく歌う。スムーズだ。
B−3、鍵盤がちょっときこきこ鳴るね。
ドラムは、スローンに座ると靴と靴下を脱いで裸足になった。スネアは黄色。となると思い起こすのは東原力哉さん。しかしながら、演奏はあんまりトニー(ウィリアムズ)っぽくなく、ソロだけはややトニーしていた。ピアニシモが小さくダイナミクスの幅が広い。が、通常のパートのレガートは、もすこし音量を上げてパルスを出した方がいいかも。オルガンのベースって、アタックが弱いからパルスが出にくいもんね。
ディレクションが見てみたいな。
Organ Jazz倶楽部はいい箱だ。音もいいし。安いし。みなさんも行ってみて下さい。
楽器のコーナー
CANOPUS 18BD,12TT,14FT
店のセット。キックのピッチが低い。フロアの音量が小さいな。
Pearl 70年代くらいのスネア 14x6.5 黄色
内蔵ミュートも付いてる。ジャイアントステップかプレジデントか。
シンバルは、左にBosphorus Traditional Ride 20、右は不明の22。古いAジルジャンかなハイハットは不明の13。
スタイルは、ちょいコンテンポラリー。意識してか、定番系の語彙が少ない。個性の強さはそれほど感じられないが、個性的。ってよくわかんないね。まあ、あんまり見ないカンジのスタイルなんだ。
フットワークは力哉さんっぽい。極端にヒールアップ。左はあれほど暴れないけど。
Hammond B-3 + Leslie 122RV
ホントにキレイ。