ライブ

09/5/5 大坂昌彦 5 at お茶の水 NARU

日程:
 2008年5月5日(火)
場所:
 お茶の水 NARU
メンバー:
 大坂昌彦(ds), 今泉正(p), 島田剛(b), 岡崎好朗(tp), 鈴木央紹(ts)

 GWも後半。なんかライブに行きたいなということで、行ってきた。

 前日に予約したが、ピアノのフタ越しにしかドラムが見えない席に案内される。連休中なのに(のため?)超満員。立ち見もずらりだ。男女比は4:6くらいか。

 後方はミーティング席で、選曲の様子がちょっとだけ聞こえた。なんじゃかんじゃで、1stはバップ曲、2ndはモード曲ということになったようだ。なお、本日は2ステージ制。

 1ステのオープニングは「Del Sasser」。演奏は確かにバップだ。アフロと4ビートの交換で、アフロ部がペダルという同じタイプの曲が2曲あったのが、ちょっと意外かな。わりとおとなしめの演奏だ。

 トランペットは、以前聞いたときにはかなりなめらかな演奏だったのだが、今回はちょっとゴツゴツした印象だった。前より力強いが、若干ピッチが揺れるかも。NY行きの影響か。楽器のベルがちょっと上を向いていた。テナーはちょっとブルージーでいいカンジ。リズム体はタイトで、しっかりしたパルスを生んでいる。ドラムは、現代型イディオムが押さえられた、スネアでのコンピングが主のバップな演奏だ。ハイハットのフレーズなんか皆無だもんね。あれっと思ったが、1st=バップの定式にこだわったようだ。

 2ステが素晴らしかった。好きな曲ばっかりだしね。まずは、のっけの「ESP」から爆発する。トランペットのモーダルがいい。前半3曲でのドラムは、フラム系フレーズ満載のモード期トニー・ウィリアムズ風。「Impressions」では、スネアとキックのコンビネーションを多用した、エルビン風。むちゃむちゃかっこいい。あー、「ESP」やりたい。

 2ステが始まったのが9時45分。最終の新幹線に乗るには、10時20分には店を出なければならない。が、帰るわけにはいかない。

 いやもう、筆舌に尽くしがたい。フロントがずばずばと切り込む。ドラムのインタープレイは、フロントとのシンクロを避け、ピアノとのコンビネーションで攻めてくる。うわー。こんなフレーズでこのタイミングでなんで合うのか。で、ベースは淡々とリズムを刻む。すごすぎる。

 白熱の2ステは、アンコールも含めて1時間40分にもおよび、宇都宮線最終に間に合わなかったのだった。

Set List
1st
 Del Sasser
 Valse Hot
 Thoughsand Nights
 Old Folks
 This I Dig of You
2nd
 ESP
 Dolphin Dance
 Footprints
 Polka Dots and Moon Beams
 Impressions
encore
 Billie's Bounce

楽器のコーナー
 YAMAHA PHX 18BD,12TT,14FT
 VSD1460 14x6(ヴィンテージ・コンセプト)
  ヤマハの新フラッグシップ、PHXが登場。スネアも新しいヴィンテージ・コンセプトってやつだ。色はすべて黒かな。スネアの音は、好きじゃないな。全体にピッチは低め。セッティングも低め。タムは限界ぎりぎりの低さ。
 Zildjian K Constantinople Medeum Thin High Ride 22, Light Ride 20, 14 HiHat, Ride 20
  メインのライドはコンスタンチノープル。ハイハットはオールド。向かって右の20ライドは、かなーりトラッシー。これもオールドなのかな。
 すごい演奏だった。が、大坂昌彦スタイルではないんだよね。「モード」「バップ」で。自らも、たまにはこういう演奏も勉強になっていいと語っていたし。ま、なんでも対応できるよなー。
 フラム系ルーディメンツの練習をしなきゃ。

YAMAHA PHX

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Last Update : 2009/05/05