日程:
2011年2月12日(土)
場所:
宇都宮 英国屋 2Fスタジオ
メンバー:
纐纈(こうけつ)歩美(as), 納谷嘉彦(p), 俵山昌之(b), 小山太郎(ds)
最近、女性若手サックス奏者が増えている。矢野沙織とか寺久保エレナとか。で、みんなうまい。纐纈(こうけつ)さんもそんなひとり。と、ひとくくりにすると怒られるかな。宇都宮でライブがあり、ドラムは師匠である小山さんということなので、CDを購入し予習を行ってライブに臨んだ。
師匠からメールで依頼があったので、シンバルスタンドを持って会場へ。いつも通り、ドラムに一番近い席を確保する。小山さんからは、「えー、そんな近くに座るの。譜面落ちたら拾ってね」と言われる。実際、空調の風で譜面が落ちる。お客さんはいつも通りの30人くらいだ。
オープニングはファーストソロにも収められている、ボビー・ハッチャーソンの「The Kicker」だ。選曲は、多少アレンジされたスタンダードとオリジナル曲。演奏はバップだ。むちゃむちゃビバップ。しかしながら、よどみなくフレーズが出てくる。すごいなあ。タイムはかなりジャスト。ブルース臭はかなり抑えめ。今時感の強いルックスと、演奏の乖離が激しい。ピアノはもっとコンテンポラリー寄りで、ごりごりと弾くタイプ。しかしながら、もはや場内のフンイキがバップだ。ベースはややオントップで、淡々とリズムをキープする。いいカンジだ。ドラムだが、演奏後小山さんは「いやー、バップだったね。実はバップも演奏できるんですよ」と冗談を飛ばしていたが、まあいつもよりはバップなのは確かだ。ハイハット系フレーズを封印し、いつもよりタイトにレガートを刻んでいた。
ファーストの最後は、これまたファーストソロ収録の「Softly As In A Morning Sunrise」だ。Aメロがピアノとベースがユニゾンのリフで、テーマを倍で取ってリズムがラテンでおまけ付き(興味があったらCDを聴いてちょうだい)、そこからBメロが4ビート。このアレンジがかっこいい。ただテンポを上げるだけだと、Aメロが短くてせわしくなっちゃう。応用できるいいアイデアだ。中盤ではアルトとドラムのバトルと、なかなか魅せてくれる。オリジナル曲はややコンテンポラリーなスタイルだが、ソロはバップだ。
確かにうまい。破綻がない。特にリズム体は申し分ない。しかしながら、せっかくライブを聴きに行くリスナーとしては、少しはイケイケというか、ぶっとぶというか、なんというか、そんなライブの醍醐味が欲しいなと思う。
アルバムジャケットより、ずいぶん髪が長い。茶色い髪の痛みが気になるのだった。
Set List
1st
The Kicker
Kary's Trance
I've Never Been in Love Before
Bewitched
Softly As in a Morning Sunrise
2nd
Daybreak
Blue Wind
Del Sasser
A Solar Eclipse
Orion
After Dark
encore
Without a Song
I Can't Get Started
楽器のコーナー
Gretsch (Stopsign Badge 70's) 18BD, 12TT, 14FT
グレッチの70年代のセット。ストップサインバッジ。英国屋社長所有。小山さんは、キックの音が不満そうだった。
A.D.M. stave eucaly (Jarrah) snare 14x6.5
10年くらい前に、ニューヨークで購入。オーストラリア製のステーブ胴。なお、Jarrahはユーカリの一種で、Bradyが使っていることで有名。
フープはグレッチのダイキャスト。
ヘッドはレモのビンテージコーテッド(製品名ね)。ちょっとデッドでいいんだそうだ。ちなみに2プライだ。
スナッピーはピュアサウンドの黒いもの。初めて見た。
istanbul Mehmet EFES Crash Thin 18, Flat Ride 20, Nostalgia Ride 22
Hi-hat Heavy (top) / Medium (bottom) 14
Schlagwerk Groovy Shaker SR-SK50
木製で小型のシェイカー。ボサノバで使用。