ライブ

21/5/22 櫻井哲夫 with 川口千里 at 高根沢 ちょっ蔵ホール

 久しぶりでライブレポートの書き方を忘れてしまったかも。

 櫻井さんは毎年ちょっ蔵でソロライブをやっているということだが、なかなか足を運ぶ気にならなかった。今回は川口さんとのジョイントということなので行ってみた。

基礎知識
 櫻井さん:カシオペアの初期メンバー。その後、シャンバラ、ジンサク、ソロと活動を続けている。なおワタクシ、カシオペアのオリジナルアルバム(企画盤除く)とジンサクのアルバムはすべて持っている。
 川口さん:天才小学生ドラマーとして有名になり、16歳でソロアルバムを発表。菅沼孝三さんに師事。自己のバンド、Kiyo Sen その他で活躍中。

 ローチケで整理番号30番。川口さん側2列目を確保。でもPAのすぐそば。

 前半は櫻井さんのソロ、後半は川口さんとのデュオという構成だ。前半1曲目はカシオペアメドレー。在籍時19枚のアルバムから1曲ずつということで、Black Joke(CASIOPEA), 朝焼け(Super Flight), Midnight Rendezvous(Thunder Live), Gypsy Wind(Make Up City), Space Road(Eyes of the Mind), Galactic Funk(Cross Point), Domino Line(Mint Jams), この辺からライブ盤や企画盤で再録があるので記憶が混沌としてわからない。最後がRed Zone(World Live 88)かな。音量がでかく、ベースはバキバキのドンシャリ。聴覚が飽和して聞きづらい。最近、大音量が苦手だ。また、カラオケ+ベースというフォーマットは音楽としてつらい。スペースロードの高速ユニゾンやドミノ・ラインでのソロなど、聞かせどころはあるものの、おもしろいとは言いがたい。しかしながら、カシオペアの初期曲はいいなあというのを再確認できる。このあと4曲ほど演奏して1部が終了。63歳とは思えない若々しさ。

 後半は、予想通りの「Fire Water」でスタート。これか「Funky Punch」だろうとおもっていたが、後者はアンコールだった。これら+2曲はジンサク中期からの選曲で、初期の神保彰さんの教則ビデオにも収められている。神保さんマニアにはおなじみの曲だ。歌モノ2曲をはさんで、ジャズをやりますということで演奏されたのが、「Donna Lee」と「Spain」。ドナ・リーはマーカスのスラップかとおもいきや、ジャコの指弾きだった。この2曲、この演奏だとジャズじゃ無いよね。「Panic Man」は川口さんの4枚目ソロに入っている櫻井さんとのデュオ曲。ラストはジンサクで、アンコールもジンサク。

 ワタクシ、神保さんのファンだが、ジンサクは全部持ってる割にあんまり聞き込んでない。まあ、あんまり面白いとは言えないのね。それは、神保さんのソロ作にも共通している。(失礼)2回くらい聞くと、もういいかなというカンジ。神保さんの初期の教則ビデオは繰り返し見たので、今回の4曲はおなじみなのだが、まあ、音楽と言うよりドラムエンターテインメントかな。音楽をきいているわけではなく、ドラムの曲芸みたいなカンジでしょうか。(重ね重ね失礼)そんなわけで、このライブを楽しめるのは楽器エンターテインメントが好きなヒトに限るのでしょうね。

 川口さんって、あんまり好きでは無かった。初期ソロアルバムのグルーブがイマイチ好みで無い。たまに、おっ、ていうのあったけどね。ドラマガのコンテストとか。しかしながら、今回はなかなかいいなと思った。以前は菅沼さんフレーズが多いと思っていたけど、今回、割とあんまりほかの人がやらないアプローチが多いなと思った。フラムのフレーズ、ドラッグのフレーズ、フツーならパラディドルディドルを使うところをシングルでやるとか。ツーバスの定番手足コンビネーションフレーズもほとんど使わない。例えばRLRLFFRLRLFFみたいなヤツ。「Funky Punch」も神保さんの方が菅沼さん的だよね。なので結構面白かった。音源が欲しいカンジだ。家に帰ってYouTubeを捜索すると、最近のもので櫻井さんとのものには断片的に出現している。

 では叩いてみましょう。ああ。ワンタムだとムリか。では「Funky Punch」のパターン。これも左手ムリ。あー。

 でね。タム類の音がイマイチなのね。それはソロアルバムもそう。こういう音が好きなの?

Set List

1st
 カシオペアメドレー
 (3曲)
 Off the Wall
2nd
 Fire Water
 Guru Guru Labyrinth
 (歌モノ)
 (歌モノ)
 Donna Lee
 Spain
 (川口千里の曲)
 Sailing Alone
 Panic man
 Big Man
encore
 Funky Punch

楽器のコーナー

櫻井哲夫
 ワーウィックの6弦、6弦ホローボディ、5弦、5弦フレットレスの4本
  かっこいいとは言いがたいフォルム。
 アンプはMark Bass
川口千里
 YAMAHA Maple Custom 16x16BD, 10x9,12x10TT, 14x12FT
  初代メイプルカスタムの改造品。キックはフロアかタムを改造したもの。フロアはタムに足を付けたもの。色はこげ茶だが、こんな色は無かったので、たぶんヴィンテージ・ナチュラルに上塗りしたんじゃないかな。会場に入ってセットを見ると、あんまりクールでない改造品だなという印象だった。なんでヤマハに作ってもらわないのかなと思った。キックのフロントフープは色が合ってないし、クローがヤマハではないオールドタイプ。さらに打面側はフロア用のウッドフープに鉄板で補強が施されていた。エキストラホールは金具が付けてあった。いかにも素人くさい。MCで明らかになったのだが、川口さんのお父さんが改造したんだそうだ。
 YAMAHA Recording Custom 14x5.5 Brass snare
 Zildjian K Custom Hybrid Hi-Hat 14.25, FX Trash Former 10, あとは不明だが、16,18のクラッシュ、18チャイナ、20ライド。
 トラッシュフォーマー、買っちゃおうかな。
 シンバルスタンドは、古いタイプのチルターが付いたもの。ヤマハのシンバルスタンドは、2001年まではオフセットの無いギア式のチルターだった。2001年に、チルターはオフセットしたものになり、2008年には無段階調整のものになった。同時にオフセットチルターは廃止になったが、700番台のチルターは元のオフセットの無いチルターに戻った。このオフセット無しチルターを使っているプロが多いように思える。ガッドもセットは新しいのに、スタンドはこのオフセット無しだ。
 ペダルは9500のダイレクト。新型FP9を使っていない。てか、エンドーサーでもFP9は少ないかも。

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Last Update : 2021/05/22