ライブ

97/1/27 日野元彦 4 at 田町 スウィング三田倶楽部

日程:
 97年1月27日(月)
メンバー:
 日野元彦(ds), 辛島文雄(pf), 松島啓之(tp), 古野光昭(b)
場所:
 スウィング三田倶楽部(田町)

 ジャズバトルロイヤル1997と題された演奏を聴きにいった。

 道を聞こうと池袋ハンズから店に電話したのが6時半だった。ところが1ステージ目が6時45分と早く、着いたときには演奏が始まっていた。日野さんの左1.5mの席を確保した。店は全くのジャズクラブだ。客はスーツ着たおやじか、20代後半のおねーさんが多い。おねーさんはトラッドが多いんだよね、こういう店に来るのは。で、楽器少年(中年)ぽいのは私だけであった。こういう店だと酒が飲めないのはつらい。

 ステージは、オレオ、イン・ア・センチメンタル・ムード、ソーラー、といったスタンダードの間にオリジナルと思われる知らない曲(私が知らないだけかもしれない)をはさむという構成で、2セット演奏された。

 各楽器の音はどれもかなりドライだ。ドラムのレガートはあまりはねない方で、ベースもジャストに近く、リズム体は比較的スクェアな印象だった。ドラムのフレーズはオーソドックスだったが、2ステは小さなジャズクラブとは思えない、盛り上がったラウドな演奏だった。また演奏中にライドシンバルを交換するという技を見せていた。トランペットはソロを3枚出してるという若手のホープだということだ。ソー・ホワットがとてもモーダルだった。あたりまえといえばあたりまえだが、モーダルな感じがしない人が多くないか。辛島さんのアルバムは聞いたことがあるが、そのテープが発見できない。代わりにさっき買ってきたジョシア・レッドマンを聴いているが、ドラムがジェフ・ワッツだと信じて買ったら違うじゃないか。閑話休題。辛島さんは変なオリジナルと変なピアノという印象があったのだが、比較的地味でふつーという感じだった。カンタロープ・アイランドのソロでは同じくハービーのカメレオンのテーマを引用するなど、ジャズ初心者の私にも受け入れやすい演奏だった。まあ、2ステ目は、多少遠くへいっていたが。

 ステージ間の打ち合わせが左後方2mで行われていた。日野さんがグレッチのスネアのヘッドを交換していた。歪んでいるようで、リムをはめるのにコツがいるらしい。それを見ていると、「あなたはミュージシャンですか」と日野さんに声をかけられた。スニーカーで来ているのがその根拠だそうだ。しばしの間、辛島さん達を交えサラリーマン兼ミュージシャンの方々のことや、日野さんがシビック、プレリュードに乗っていたことなどをお話しすることができた。最後には握手してもらって帰った。

 オトナな空間だ。

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Last Update : 2003/07/03