ライブ

97/2/16 KEEP IT at 六本木 ピットイン

日程:
 97年2月16日(日)
場所:
 六本木 ピットイン
メンバー:
 和田アキラ(g):
  プリズム、その他で有名なプログレ・フュージョンの第一人者
 山木秀夫(ds):
  日本の音楽シーンを支えるドラマーのひとり。
 永田”エルトン”一郎(key):
  数々のセッションで活躍するピアニスト
 永井敏己(b):
  WINSなどで活動しているフレットレス・ベーシスト。正規ベーシストの富倉安生がけがのためにリタイアし、2、3日前に出演依頼があったそうだ。それで、あれだけ変拍子やらきめやらの曲が弾けるのは、さすがである。
KEEP IT とは:
 13〜4年前「KEEP」というバンドがあった。そのころはまだフュージョンが廃れて(失礼)おらず、いろいろセッションっぽいバンドがあった。その中で深町純(key)と和田を中心に結成されたのがこのバンドである。2年前に再結成時のライブ盤が出たが、深町純が麻薬取締法違反で捕まり、その他諸々の事情からキーボードにエルトンを迎え、なにかイベントがあるとやるバンドである。今回はピットイン20周年記念の「和田アキラ10days」というイベントのひとつとして再結成され、最終日を飾った。

 とりあえず曲がよい。深町純の曲はよいね。「ソナチネ」なんか、かなり好きな曲である。

 13〜4年前にオリジナルのKEEPを見たことがあるが、このとき和田さんは来なかった。病欠ということだったが、後で聞いた話では、そのときの全国ツアーの前に脱退していた。そのため深町純トリオになってしまったのだ。しかし、これはかえって良かった。KEEPのアルバムを聴いていても、ギターはちょっとじゃまだなと思っていたくらいだったから。しかし今回は「和田アキラ10days」というくらいで、ギターを全面に押し出した演奏になっていた。弾きすぎである。でも、ソロのリズムが良いよねこの人は。音もいいし。基本的には好きなギタリストだ。ベースは前述したようにさすがであるし、さらにかっこいい。音もいい。ところでこの人は小指を全然使わないね。キーボードも、深町純のねばねばした感じとは違った、さらっとしたピアノと、ぶりぶりのシンセソロを聴かせてくれた。ピアノの音色はいろいろ変えていたが、シンセ(ローランドJD-800)はムーグ風の音一発で、いさぎよい。

 しかしながら、このバンドにおける山木さんのドラムはあまり好きではない。現在、BEAMというバンドで、KEEPの曲をいくつかやっており、「パンネオ」やらは私のアプローチ(で、きちんと叩ければだけど)の方が絶対かっこいい。不遜な発言のようだが、ドラムはアプローチがいろいろ考えられ、好き嫌いがはっきりしている。しかし、山木さんは完全に「山木秀夫」になってしまった。低いスネアのピッチ、ルーズなスナッピー、べろべろに低いタムのピッチ、特徴のあるレガート、などなど「山木秀夫」である。ドラマーとしての考え方は評価できる。ってえらそすぎるか。(反省)

 深町純&和田さん抜きで観たいな。(ファンの方ごめんなさい)

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Last Update : 2003/07/03