ライブ

97/3/1 松本英之 4 at 宇都宮 近代人

日程:
 97年3月1日(土)
場所:
 近代人(宇都宮は泉町にあるジャズ・バー)
メンバー:
 松本英之(as):
  英彦ではない。松島啓之(tp)他などのグループで都内のジャズ・クラブを中心に活躍中の若手(26才だったかな)アルト・サックス奏者。
 倉沢大樹(p):
  一緒に「BEAM」ってバンドをやってます。
 長谷川哲史(b):
  宇都宮や横浜などで活躍中の若手ベース奏者。宇大出身。
 染宮博(ds):
  宇都宮NO.1ジャズ・ドラマー。普段は保険屋のおっさん。面倒見が良く、若手ドラマーから慕われており、この日も5人位いた。私もいろいろ教えてもらっている。

 染宮さんのトリオに、松本さんを東京から呼んで加えたカルテットで、最近何度かこの組み合わせでライブをやっている。もともと染宮さんのトリオは、宇都宮で一番と言われており、それがさらに強力になっている。曲はスタンダードのみで、オリジナル・アレンジでは無いそうだがいろいろ工夫されており、聴く側として好感が持てる。演奏については、私はなんだかんだいえる立場にないが、とりあえず聴きに行きたくなる内容がある。アルトはかっこいい。こういう人の演奏を聴くと、一生自分のジャズ・ギターはものにならないなと思ってしまう。ピアノはダイナミックで音数が多い。彼とはBEAMというもうすぐ終わるバンドをやっているが、こんな人と一緒にやっていながら、ひどい演奏しかできない私は悲しい。ベースはかなり前ノリだ。長谷川君と話をしたとき、「ジャズというのは変な音楽で、こうやる(前ノリ)ものらしいので、こうやっている」というようなことを言っていた。彼は変なやつである。染宮さんのドラムはとにかくうまいので、ドラマーは一度見た方がいい。なんとか近づきたいものである。

 3ステージ目はセッションということで、1曲叩かせてもらい、速めの4ビートの曲をやった。見事にベースソロの出で1小節間違え4バースに突入し、ぐしゃっとしたまま終わってしまった。演奏後、正面で見ていたおやじが、こりゃあかんなーという表情で首を振っていたのが印象的であった。修行が足らないことを痛感した。

 全体にジャズであった。ピアノ奏者のビル・エバンスが、「ジャズは3分間の音楽を3分でつくる」(少し違うかもしれない)という言葉を残している。クラッシックやロックが、曲をつくって譜面書いて練習して、といった作業の積み重ねでつくられることに対比させての言葉だ。我々がセッションをやると、まあセッションに限らないが、ひとが何をやっているか聴いていないやつが多い。過去につくられたものを、他人に関係なくそこで弾くだけなのだ。

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Last Update : 2003/07/03