ライブ

97/9/4 三好功郎 4 at 高円寺 ジロキチ

日程:
 97年9月4日(木)
場所:
 ジロキチ(JR高円寺駅下車徒歩2分)
メンバー:
 三好功郎(g), バカボン鈴木(b), ヤヒロトモヒロ(perc), 鶴谷智生(ds)

 都内に出張に行く時は、必ずジャズライフのライブ情報のページをチェックする。今回は、渡部香津美、大坂昌彦、三好功郎がノミネートされたが、香津美は邦楽もの(和太鼓、三味線、尺八とかの類)であり、自分のどフュージョンバンドのライブも近いということで、三好功郎に行くことにした。

 この三好功郎はコンテンポラリー系ジャズ・フュージョンのギタリストだ。布川俊樹、矢掘孝一、滝野聡など、我々とほぼ同世代のギタリストが活躍しているが、三好功郎もそのひとりである。デビュー前は六本木ピットインの店員をやっていた。CDが1枚出ており私も持っているが、ザ・チキンやカンタロープ・アイランドが入っている。バカボン鈴木は、パール兄弟、レゾナンスボックス、ポンタボックスなどで有名なベーシストである。この日も、ポンタこと村上秀一さんがカウンターに座っていた。パール兄弟の1枚目はとても良いので聴くように。窪田春男のギターがとてもかっこいい。ヤヒロトモヒロは、レゾナンスボックス、その他で活躍中のパーカッションである。鶴谷智生は、今回初めて聴いた。

 この日は1ステージしか見られかった。ソロアルバムにもはいっているオリジナル、ジャコパスのスリー・ビューズ・オブ・シークレット、バディ・リッチで有名なスタンダード、(曲名忘れた、ちゃちゃらちゃーんちゃ、ちゃちゃーんちゃ、ってわかるわけないって)などが演奏された。

 ギターはバレイアーツのストラトとジャズコーラスで、コーラスを深くかけ必要に応じ歪みものを使うという典型的なスタイルであった。この手のギタリストだと、ジョンスコーっ、マイクスターンっというフレーズが出がちであるが、そうでも無く、ややロック色の強い演奏だった。ややリズムがあまいかなというのが印象である。

 ベースはスティングレイだ。このおっさんのベースはタイトで気持ちいい。しかしながら、スリー・ビューズ〜ではしっかり間違えていた。

 パーカッションだが、リズムに独特のものがある。明らかにドラムと違うところに音符が入ってくる。16分はややはねているし、タイミングもやや前だ。ちょっと浮遊感があって、しかしあまり気にならないという感じだ。最近売れっ子のようだが、この感じがいいのだろうか。しかし、レゾナンスボックスの東原力哉とのほうが相性が明らかにいいでしょう。東原力哉はよれまくるからね。

 ドラムはこんなタイプは珍しいのではないかと思うくらい、他人の影響が少ない。日本のドラム、特にフュージョン系は明らかにだれだれの影響というのが演奏に出がちだが、それがあまり見受けられない。いわゆるフュージョン系定番フレーズが少ない。逆に言えばコンサバすぎ。これによって全体の印象が、重く(悪い意味ではなく)感じられた。これはこれでいいかもしれない。

 全体に、いけいけいっちまえー型のジャズ・ファンクで、女の子にはもてないタイプだ。私はわりと好きなタイプである。帰ってからソロアルバムを聴いたが、こっちだとドラムがポンタさんで、いけいけ感がやや低い。

 ま、まずまずですか。

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Last Update : 2003/07/03