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2CVニノロウ 〜歴史

シトロエン2CVの歴史

 シトロエンはフランスのメーカーだ。え、知ってるって。

 第二次世界大戦勃発前夜の38年、当時の副社長であるピエール・ブーランジェ氏の命によって、フランス国民車として開発がスタートされた。設計条件は「大人二人と50kgのジャガイモを積んで50km/hで走れること」「バスケット一杯に卵を入れて荒れた農道を走っても卵が一個も割れないこと」「シルクハットを被って乗っても天井につかえないこと」の3点だった。しかし、41年にフランスはナチスドイツに占領され、試作車は1台を除いて廃棄処分となった。

 戦後に開発は再開され、48年のパリサロン・モーターショーでデビュー。生産性を考慮した飾り気のないスタイリングの評判は散々であったが、実用性の高さから人気が爆発し生産が追いつかない事態となる。

 フォルクスワーゲン・ビートル(TYPE1)の前身であるKdF(Kraft durch Freude)のデビューは38年。ビートルとしての量産開始が45年だから、意外にもビートルのほうがデビューは先だ。

 88年にはフランス本国での生産が終了し、90年にポルトガルでの生産が完了する。42年間、姿形をほとんど変えないまま、500万台以上が生産された。

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Last Update : 2003/07/26