解説

J-POPS批評 赤いスイートピー / 松田聖子

 Woman "Wの悲劇"と同じく、作曲は呉田軽穂=松任谷由実。

 ユーミンに、松田聖子の制作サイドから楽曲提供のオファーが出た。当時、松田聖子のスケジュールは非常に厳しく、のどへの負担が高かった。時に、かすれることもままあった。そのために、比較的のどへの負担が少ないスローな曲を作って欲しい、というのがユーミンへの要望だった。

 当初ユーミンが提示したメロディは、サビ頭はハイトーンを使うのだが、コーラス終わりの「あかいーすーいーとぴーいー」のところは低めに終わるメロディーだった。しかし、プロデューサーから、春にふさわしいハイトーンで終わって欲しいとの要望があり、現在のメロディーに変更された。これはユーミンの他人への楽曲提供における、唯一のダメ出しだそうだ。

 このオリジナルバージョンのメロディを、「そみどーみれどしれどー」と推測する。Aメロ2小節目の「うみにーつれていってよ」が「そみどーみれみふぁれみそー」でしょ。これを終止させて「そみどーみれどしれどー」。どうでしょう?

 このオリジナルバージョンで、ユーミンにカバーして欲しい。

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Last Update : 2019/12/09