解説

J-POPS批評 蛍の草原 / 松田聖子

 蛍の草原が収められている「SUPREME」は、神田沙也加を妊娠しているとき(日本語がおかしい)に発表されたアルバムで、TV露出が無い時期でもありシングルカットされた曲が1曲もない。作詞はすべて松本隆だが、作曲者はすべて違う。なんだけど、やはり聖子ワールドは確立されており、アルバムセールスも良かった。「瑠璃色の地球」もこのアルバム収録。

 この曲のサビは「みらみれー」という跳躍の大きいリフレインを活用した10小節の短いものだ。コードはbVI,bVII,Im という平凡な進行(スシくいねぇのサビが浮かぶ私は昭和の人)だけど、最後にメジャーに解決するのがかっこいい。Aメロがたんたんと来るので、サビへの期待が盛り上がるのだが、このサビの短くて物足りないカンジがいい。

 作曲は安藤まさひろなんですよ。T-スクエアのなぜこの人感。このアルバムは86年の発表だから、まだフュージョンブームの真っ只中だ。

 しかしながら、発表当時にピンと来た記憶がない。ずっと後になって、ミュージックフェアかな、でオンエアされたときに圧倒された。

 ぜひ聞いていてみてください。

banner
Last Update : 2019/12/09