解説

片手で16分を切る限界は

 青山純の発言に以下の内容があった。

 プラスティック・ラブ(竹内まりやの曲 山下達郎のライブでも定番)は、調子が悪いと片手で(ハイハットを16分連符で)叩くのがつらい。両手で叩いているとすぐにバレて達郎が振り向く。そうなるとあわてて片手に戻す。

 片手でないと、この曲のグルーブが出ないと言っている。

 プラスティック・ラブの達郎版のテンポはBPM:106くらい。同じく達郎の「Sparkle」がアルバムでBPM:100、ライブ盤の「Joy」で103くらい。これらを片手で切るのは非常にキビシイ。プラスティック・ラブはムリ。Sparkleは、ハイハットオープンが1小節に1回入るので多少楽なのだが、103だとイントロしかもたない。100だとサビまでたどり着くのだが、サビの後半はハイハットオープンが無いところが続くので、この辺で力尽きる。ああ情けない。

 その昔、達郎のコピバンをやったことがあるのだが、セットリストにプラスティック・ラブ、Sparkle、Dancerが入っていた。DancerがBPM:96で、これはちゃんとウォームアップをやればなんとかいける。他2曲は、両手でごまかした。ああ情けない。

 達郎セッションやコピバンでは、この2曲をちゃんと片手でやっているか、厳しく見て欲しい。

 その昔、AORバンドでTOTOのGeorgy Porgyをやっていた。これがBPM:96。ちゃんとメトロノームでテンポを出さないと危なかった。この辺も踏み絵だろう。

 カシオペアのSwear がMINT JAMS版で94くらい。これまたAメロまでは1小節に1回オープンがあるが、それの無いキーボードソロがつらい。

 なお、ライドシンバルの方が楽なのね。アップダウンという技術を使うのだが、ハイハットの場合、ダウンでハイハットのエッジを叩くことになるので、ライドより難しい。

 ということで、片手16分の、BPM:96を超える曲は書かないで欲しい。

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Last Update : 2019/08/14