解説

ドラムハード スネアのラックを作る

イレクター

 楽器の収納が壊滅的であった。ケースに入ったスネアが、そこかしこにごろごろ転がっている。この状況を打破するために、ついに立ち上がったのだった。

 楽器店のディスプレイを参考にする。ロックインのラックは、平棚の平面置き。って、わかんないね。これはキレイだけど、スペース効率が悪い。イケベのはパイプで組んである。このパターンかな。以前、ギターのスタンドを塩ピの水道管で作った。これでいこうかと思ったが、何段か作るとすると強度的に問題がありそうだ。

 そんなある日、グライダーをやる後輩と話をしていたら、パーツの収納の話題になった。彼はイレクターという製品を使っているということだった。スチールのパイプとジョイントで組むもので、パイプは自由に切れるし、ジョイントも豊富だと。ホームセンターにあるということなので、早速カインズホームへと出かけた。

 ふーん。なるほど。こんななんだ。いろいろな長さのパイプと、各種ジョイントが並んでいる。ジョイントにはスチール製のネジで組みバラシするものと、樹脂製で接着するものがある。自由度を考えると、スチール製の方がいいよなーと思いつつ、家に帰って構造を検討してみることにした。

 さらにネットで調べると、なるほど、色が選べるんだな。黒がいいかも。ま、でも、カインズに在庫がある方がリスクが低い。グレーでいいや。

 構造を考えると、ジョイントの数がかなり多い。スチールのジョイントが300円くらいで、樹脂が100円。スチールを使うと、樹脂よりもコストが1.5倍高くなってしまう。なので、友人から情報を集めてみた。けっこう使っているヒトがいるのね。で、みんな樹脂のジョイントを使っている。なので、樹脂でいく事にする。

 スネアの数を考えて、ラックは2台作ることにした。ほぼ同サイズで、1台はシンバルも収まり、もう1台はスネア専用。まずは、シンバル収納付きの構造を検討し、部品をカインズで発注した。

1号機

 最低限の工数で作成するため、パイプの長さはすべてストックで切断加工はナシ。なので、長さは30,45,60,90,200cmのどれか。これが後に仇となるのだった。検討の結果、高さは200、幅は90、奥行きは30のパイプを使用した。全部で4段。最下段のシンバル部には、仕切り用の縦パイプが入っている。これは22インチのシンバルを入れるということで、60cm。このため、上3段の間隔がやや狭い。

 はい、パーツが来ました。では、組んでみましょう。おー。直角並行を出すのが大変ね。ガムテープで止めないとずっこける。さて、接着しましょう。あー。接着剤の粘度が低いので流れる流れる。ジョイントの下側にガムテープを貼って漏れ止めをして、上から注入。なるべく上から注入したいので、上下左右前後と置き換えて注入。やれやれ。はい完成。

 接着に不安があったので、1週間たってからシンバルとスネアを載せた。おお。なかなかいいんじゃない。

 ということで、2号機の部品を発注した。

2号機を組む

 はい、2号機のパーツが来ました。高さは200、幅は90、奥行きは30のパイプを使用し、等間隔の4段。

 こいつは間借りしている友人宅に置くということで、一部を仮組みして持っていった。全部組むとクルマに乗らないからね。この仮組みがあだとなり、組むのにかなり手こずった。ああ疲れた。

 はい完成。接着の安定を待ち、スネアの搬入は後日となった。

欠陥発覚

 1号機には、てきとーにスネアを乗せたあった。2号機は自宅外なので、自宅置きと外置きのスネアを選別し、乗せ直した。

 あらー。なんと、1号機は上の段にスネアがあると、下の段からは出すことが出来ない。

 ラックの間口はスネアが通るんだけど、奥行きが30cmと長いため、かなり下にはみ出す。そのために、つっかえて出ない。なので、上段をスライドさせて、上を空けないと出せないのだった。

 よって、常用スネアは最上段に置き、2段目はスネアを4台のみとして、スライドさせて3段目から出せるようにした。ちょっとめんどくさいぞ。

 奥行きが25cmくらいなら、いけたのかもなー。

2号機に乗せる

 1号機に欠陥がある事がわかったが、2号機はどうだろう。シンバルの分が無いので、ちょっと間隔は広い。スネアを友人宅に搬入し、乗せてみる。さて、どうでしょう。お。なんとか出し入れできる。よかったよかった。

 ということで、みなさんも作ってみてはいかがでしょうか。

教訓:
 接着剤が流れるのに注意。
 奥行きが30cmはちょっと長過ぎる。
 最上段の間隔をちょっと狭めても、他をあけたほうがいい。


 スーパーセンシティブは、スイッチがでかくてちょっときつい。なので最上段へ。

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Last Update : 2006/01/01