解説

ドラムハード 軽量ドラム・ハードウェア

 ドラムのハードウェアだが、2種類を用意している。ロックやポップスで多点のセットを使うときの重量セットと、ジャズの3点セットなどと合わせて使う軽量セットだ。

 軽量セットは、専用のバッグに入れて肩でかついでいる。重量セットよりは軽いけど、それでも重く、おやぢにはつらい。ハードウェアは20年、30年、平気で使える。てなわけで、老後に備えて(笑)軽量化を図ってみた。

 まずは、重量セットと軽量セットを紹介する。なお、タム用のホルダーやスタンドは割愛する。

重量セット
 スネアスタンド:   ヤマハ SS-910 シングルレッグ、ボールジョイント
 ハイハットスタンド: ヤマハ HS-740 シングルレッグ、バネ調整付き
 シンバルスタンド:  ヤマハ CS-912 ダブルレッグ、ブーム 1本
            ヤマハ CS-822 ダブルレッグ、ブーム 3本
            ヤマハ CS-702 シングルレッグ、ブーム 1本
 スローン(イス):  タマ  HT-430 ダブルレッグ、13インチシート

 スネアスタンドは25年くらい前のもの。900シリーズなんだけど、まだシングルレッグで足のゴムが球形の頃のものだ。やや重いが使い勝手がいいので使い続けていた。ハイハットスタンドは、ツーバスペダルの頻度が高くなったため、大学1年から使っていた固定脚のHS-710の代替えとして、セッティングしやすいスイベル(脚が回る)タイプのものに買い換えた。
 CS-912なんか5.1kgもあって、死にそうに重い。重量セットだと、ファイバーのハードウェアケースに入れて、転がすことになる。クルマに積むときは、かなり気を付けないと腰がやばい。

今までの軽量セット
 スネアスタンド:   ヤマハ SS-910 シングルレッグ、ボールジョイント
 ハイハットスタンド: ヤマハ HS-740 シングルレッグ、バネ調整付き
 シンバルスタンド:  ヤマハ CS-650 シングルレッグ、ストレート 3本
            ヤマハ CS-655 シングルレッグ、ブーム
 スローン(イス):  ヤマハ DS-640 シングルレッグ、7段階調整、12インチシート

 スネアスタンドとハイハットスタンドは、重量セットと同じだ。
 ストレートのシンバルスタンド CS-650 は、2.6kgと国産3大メーカー中最軽量だ。シンバルスタンドとスローンは、比較的最近、軽量化のために買ったものだ。メインのシンバル3枚は、ストレートスタンドでセッティングできるような配置にしている。
 なお、軽量セットは、ソフトケースに入れて肩でかつぐ。

軽量化検討

1) スネアスタンド
 軽量で有名なカノウプスのは、角度調整がギア式で2.3kg。これは無段階じゃないといや。よって、国産3大メーカー中、無段階調整で最軽量の タマ HS-30S(2.5kg)にした。

2) ハイハットスタンド
 最初、カノウプスのCHS-1にしてみた。これは2.8kgと軽い。しかし、踏み心地がイマイチ。結局、タマのHH-35S(3.2kg)になった。

3) シンバルスタンド
 カノウプスのCCS-1Fにした。はやりのフラットベースタイプだ。パイプが細くて、重量は1.4kgと2.6kgのヤマハより1.2kgも軽い。3本使うからこれだけで -3.6kg減。
 しかしながら、かなり華奢。こわれそう。なので、前のヤマハは中量セットとして温存だな。ディクソンのフラットベースも試したのだが、2.2kgもあるので却下された。

4) スローン
 ヤマハのDS-640は、3.2kgと軽量だ。しかし、高さは7段階にしか調整できない。これはパイプに穴が空いていて、そこにボルトナットを差し込んで固定するって方式なので、微調整が効かない。メイペックスのT-350ってのがシングルレッグで軽そうだし、シートも13インチなのでこれにしてみた。重量は4.1kg。ちなみに、DS-640などの安いスローンは、シートが12インチとちょっと小さい。
 しかーし、思ったよりも重い。というのも、シートの重さが1.8kgもある。12インチのヤマハのシートは1.1kg。脚の重さはヤマハとそんなに変わらない。そこでメイペックス脚+ヤマハシートにしてみた。しかし、安定性がイマイチなので、シートもメイペックスに戻した。
 なお、カノウプスの軽量スローンは、足がアルミハイブリッドで4.15kg。高さ調整がスクリュー式だから、安定性はいいかも知れないけどあんまり軽くない。

新軽量セット
 スネアスタンド:   タマ HS-30S
 ハイハットスタンド: タマ HH-35S
 シンバルスタンド:  カノウプス CCS-1F 3本
 スローン(イス):  メイペックス T-350

 では重量をまとめましょう。

 新  旧
 2.5 3.2 スネアスタンド
 3.2 4.5 ハイハットスタンド
 1.4 2.6 シンバルスタンド(x3)
 4.1 3.2 スローン
14.0 18.7 計

 ということで、4.7kgの軽量化が図れた。めでたしめでたし。


 その後の話

 シンバルスタンドは宇都宮のジャズバー事情を鑑みて、2本となった。そのシンバルスタンドだが、カノウプスのはいかにも華奢でチルターも高さ調節のブッシュも壊れそう。なので、パールの新型のフラットベースタイプ、C-53SLにした。あわせて、タマのクイックセット・シンバルメイトを導入しセッティングを素早く、かつ、フェルトやネジを落とさないようにした。暗いジャズバーでネジを落とすと見つからないのよ。

 これで重くなった600gを救うために、スローンをタマの最廉価版に変更した。シートも13インチだし、楽器屋で安定性を確認したが、これならいけるね。

 なお、ハイハットスタンドはサカエのHS-20Fというフラットベースのものを試した。これは2.8kgと軽量だが、踏むとゆれるゆれる。なので、あっさりやめてしまった。

最新軽量セット
 スネアスタンド:   タマ HS-30S
 ハイハットスタンド: タマ HH-35S
 シンバルスタンド:  パール C-53SL 2本
 スローン(イス):  タマ HT-130

 では重量をまとめましょう。

 新  旧
 2.5 2.5 スネアスタンド
 3.2 3.2 ハイハットスタンド
 1.7 1.4 シンバルスタンド(x2)
 3.5 4.1 スローン
12.6 12.6 計

 ということで、結果的には前と同じ重量となった。


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Last Update : 2006/01/01