解説

J-POPS批評 1/2 / 川本真琴

 またまた古い文章ですいません。

 これもHさんの推薦曲だ。とりあえず聴いてみると、すごい曲である。転調の雨あられである。トーナリティがあっちゃこっちゃすっ飛びまくっている。ところがさびは、CMかなんかでやっている、私も知っている「あいしてるうーあいしてるうー」だ。見事にキャッチーである。

 1stアルバム「川本真琴」を買ってしまいました。これ、なかなかいいよ。

 コード解析をはじめると、前回のようにはまってしまうしヲタクと言われるので止めておくが、とりあえずAメロ2小節目からしてすごい。1小節目はIM7でメロが「ミーファー」、2小節目がV7on7でメロが普通は「ソー」だが、なんと「ソbー」だ。ドミナント・セブンスのとこでM7の音なのだ。のっけから、ぶっ飛ぶのだった。そのあとは、なにをかいわんやである。

 この曲は川本真琴が作詞作曲しているが、他の友人の話によると、デビュー曲は岡村靖幸の曲だそうで、それに影響を受けてこのような曲作りになったらしい。また、後輩の話によると、彼女は音大出身だそうで音楽理論はばっちりだそうだ。

 さて、カラオケで歌えるのだろうか。これを読んでいるあなたは、きっと何の苦も無く歌っているのでしょう。ちなみに、職場の女の子(24才)に聞いてみたところ、「歌えますよ。でも川本真琴は全般に難しいです。」とのことだ。2小節目の音は、との質問には「いや、べつに・・・」だそうだ。

 J-POPSは恐ろしい。いまどきの女の子も恐ろしい。

 子供の音楽教育のためには良くありません。聞かせないようにしましょう。

1/2 / 川本真琴 (97年)
 music, word: Makoto Kawamoto

追記:
 今頃どうしているのかしら。

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Last Update : 2003/07/10