解説

ドラムハード 2段スタック・シンバルスタンドの作り方

 イアン・ペイスのライド・シンバルは、クラッシュとの2段スタックになっている。これとかこれのような具合だ。パープルのコピーバンド、Deep In Rockでライブをやることになったので、こりゃなんとかせねばと思い立った。

 ヤマハ、パール、タマからそれぞれスタック用のアタッチメントが出ている。しかし、どれも途中にじゃまなジョイントが付いたり、パイプがオフセットしたりとかっこ悪い。ううみゅ。

 そして、カタログを検討し、工夫をちょっぴり凝らし、多少の仕様変更を行って完成したのが右の画像だ。ちなみに、機構がわかりやすいようにシンバルは小さいモノが付いている。上が6インチ、下が8インチ(約20cm)のスプラッシュだ。

 用意するのは以下だ。

1)シンバルスタンド:TAMA HC13BR
2)アタッチメント: YAMAHA CSAT930(920)
3)シンバルチルター:YAMAHA 型番不明(部品で発注する)
4)ステンレス丸棒: φ8mm×400mm

 1)のスタンドはシングルレッグが望ましい。私はヤマハのCS650になぜか手持ちのHC13BRのさきっぽを付けている。

 2)のアタッチメントは930を発注したのだが、メーカーに在庫がないという。やばい、ライブに間に合わない、と思ったらその楽器屋に旧型の920が残っていた。今回使った部分は930も920もほぼ同じだと思われる。

 3)のチルター(シンバルを傾けて付ける機構)は、650と655を除くヤマハのシンバルスタンドを持っているなら流用できる。これは旧型の方がオフセットが無くてかっこいい。私は旧型を流用した。

 戦略は以下であった。

1)YAMAHA CSAT930(920)の先っぽを使う。
2)シャフトが短いので、長いものを入手する。
3)ブームスタンドのジョイントを使ってシャフトを保持する。

 下の画像の下段が920の先っぽに旧型チルターを付けたものだ。本来は中段のものと組み合わせるのだが、シャフトが短かすぎる。本来そういう場合はCSAT932(922)で延長するのだが、ジョイントがかっこ悪い。そこで上段のような長いシャフトを組み合わせ、シャフトはブームスタンドのジョイントで保持するという考えだった。

 

 シャフトはホームセンターをあたったのだが、8mmの中実だとアルミしかない。それでは剛性に不安が残る。なにしろ、その上に付くシンバルは、ばしばしっとひっぱたかれ続けるのだからね。そこでインターネットで検索し、志摩鋼業というところにステンレスの丸棒をお願いした。

 シャフトの保持だが、最初はヤマハのブームスタンドを使おうと思っていた。しかし、ヤマハのブーム部のシャフト径は12mmで、そのままでは今回の8mmのシャフトを保持するにはネジが短かい。ホームセンターでネジを買ってきたが、かっこ悪い。思い出したのがタマのブームだ。こちらのシャフトは10mmなので、8mmでもちゃんと締まる。

 これらの組み合わせで、右の画像のようにすっきりとまとめることができた。

 さあ、みんなも作ろう。

 ってそんなやつはいないか。(--;)

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Last Update : 2007/01/01