活動

ドラムマガジンのコンテスト '99

準備編

 ドラムマガジン主催のドラムコンテストが、今年も開催される。ここのところ、いろいろとたてこんでおり後回しにしていたのだが、ドラマガをみると締め切りが7月31日ではないか。それに気づいたのが7月21日。あと10日しかない。去年の教訓を元に、今年は万全の準備で臨もうと思っていたのだが。。。

 まずは、課題曲のチェックだ。今回も2曲あって、1曲はファンクでもう1曲はなんとテクノなのだ。去年と違うのは、ひとり1曲しか応募できないこと。ファンクの方はなんとでもなる感じだが、それではつまらない。これはチャレンジだなということで、テクノに挑戦することにした。とりあえずCDを流してDTXでアイデアを練った。しかし、こりゃ難しい。ソロをやるしかない構成になってしまう。途中に変拍子もあり、菅沼道昭氏はそこを変拍子に聞かせることがポイントだなどと言っている。ううむ。いろいろ試した結果、イントロは4拍フレーズ+2拍休み=6拍フレーズとし、エンディングはこれを2拍半休む6拍半フレーズにしてトリックっぽくした。途中に5段40小節のソロを入れ、途中の変拍子はスリップビートからそのまま入るややトリックっぽいしかけとした。


録音編

 録音は23日、例によってアコースティックCスタジオだ。セットはヤマハのYD-7000である。こいつは結構いい音してるんだよね。見かけはボロだけど。レコーダーはおなじみVS-880旧型で、操作性がむちゃくちゃ悪く初心者にはちょっと向いていないのだが、捨て値で買えるのでお買い得だ。マイクはSM58を3本とSM57を1本。Sさんがコンデンサ・マイクを貸してくれると言っていたが急すぎたな。来年は借りてみようかな。時間割はリハに1時間、セッティングと撤収に1時間、録音に2時間という配分で臨んだ。本屋にリットーの「HDR入門」という本が置いてあったので買ったが、サウンド&レコーディング・マガジンの記事をまとめただけじゃん。とりあえず、参考に読んでおいた。

 今回の改善点は以下である。

1)スネアのマイクはSM57を使用。
2)オーバートップをやめ前方にオーバーオール・マイク(SM58)をセッティング。
3)エアコンOFF。(冬にしてくれー)

 とりあえず仮録りして聞いてみた。今回スネアは最近お気に入りのソナー・ライトを持ち込んだのだが、パワーがありすぎてバランスが悪い。あらら。セットがパワフルとは言い難いからなあ。

教訓1:セットに見合ったスネアを使おう。

 バランスはイマイチだが、スネア自体の音は去年より全然いい。マイクの位置を3パターン試したのとスネア自体もよかったのか、これならまあまあ使えるという音になっている。ところが、やっぱり演奏がうまくいかない。DTXで練習しといたスリップが難しい。あー、こんなこと考えなきゃ良かった。ソロもやりながら構成を決め、各段の頭だけはきめごとにしたが、なかなかうまくいかない。どっかしらまずい所がある。前回は酔っぱらったデイブ・ウェックルだったが、今回は、う〜ん、泥酔した菅沼孝三さんかな。仕方がないので時間を1時間延長し、ベーシックを2テイク、ソロを6テイク妥協して録音を終えた。3分の曲に3時間かけてしまった。

教訓2:やはり背伸びは禁物。(とはいえ、コンテストだしちょっとは背伸びしないと)


編集編

 続いて編集である。エフェクトはコンプ、マイク・シミュレータとリバーブを何種類か使用した。テクノということで、もっとエフェクトっぽくしようかとも思ったが、おとなしめにした。でも、ちょっとコンプが深すぎたかな。ベーシックはテイク2を基本としてスリップのところがましなテイク1をつないだ。ソロの前には編集対応としてブレイクを入れておいたので、ここからテイク6とテイク8をつないだ。今回は高速クロスフェード(ちょっとかぶせただけ)でつないだのだが、フレーズがぐしゃぐしゃしてるので、つなぎ目がばれないと思われる。

 現在、去年の入選作品を聞いている。終わってから聞くなっての。グランプリになった2作品は明らかにマルチマイクで、音も分離もいい。タムの音がいい。もちろん演奏もうまい。セットは自分のが使えれば、かなり有利だろう。もう少しソロは押さえて確実にした方が良かった。しまったなあ。エフェクトは抑えめにしたつもりだったけど、それでも去年の作品群より全然きつい。ま、いいか。送っちまえ。

来年に対して

1)自分のセットを使う・・・かな。タムだけ持ち込むか。
2)スネアはパワーの無いやつの方がバランスがとりやすそう。
3)コンデンサ・マイクを借りる・・・かな。
4)VS-1680導入・・・はあるかな。でも、チャンネル数が多いと、格段に作業が楽になる。今回たったこれだけでも並べるのに苦労した。16chあるといいなあ。エフェクトも4系統あるし。


結果編

 落選したのは言うまでもない。

 ファンクチューンのグランプリは、さすがにうまい。音はプロのデモ演よりいいくらいで、マイクはアンビエント2本を含めて12本も立てているそうだ。しかし、テクノ(私の応募曲)のグランプリは納得がいかない。あんまり良くないよな。自分のを聞き返してしまった。

 全応募者のリストが載るのだが、96年に「ヤマハ・ビッグ・ドラマーズ・キャンプ」(ドラムの合宿)に参加したときのメンツの名前がちらほら見つかる。課題曲2の準グランプリもそうだし、菅沼孝三さんのドラム道場主、菅沼さんの娘さん(12才くらいだったかな)、同じクラスになった菅沼完コピバカテク青年もいた。

 来年も出すぞ。

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Last Update : 2003/07/10