活動

ドラムマガジンのコンテスト '00

 今年もドラムマガジンのドラムコンテストの季節がやってきた。しかーし、SIAトリオ(私がやってるフュージョンバンド)のライブが終わり、締め切りはいつだっけなーとドラマガを見ると、なんと7月31日。もう10日を切っている。またかい。この計画性の無さはどうにかならんものか。


準備編

 課題曲は今年も2曲あり、1曲は元カシオペアのドラマー、熊谷氏のファンクというか8ビートというかなんというかな曲。もう1曲はジャズドラム日本一、大坂昌彦氏の7/8拍子のジャジーな曲。当然大坂氏の曲を選ぶのである。きっと応募者も少ないだろう。ずんじゃで変拍子だもんね。でも、3連休の前半に予定を入れてしまったので、録音とミックスダウンを30日の1日でやらねばならない。まいとしまいとしこんな状況ってのを脱却したいよな。(--;)

 さっそくDTXで叩いてみたが・・・やばい、うまくいきそうにない。今年は応募もできないのか? さらには新規導入したVS-1680の操作にてこずる私。880と随分違うのだ。オケをCDから移すのに、結構時間がかかった。くそー。

作戦1:
 ソロはそこそこつくっておこう。
作戦2:
 パートごとに分けて録ろう。あとでつなぐのが楽。

 作戦2では16トラックのうまみが発揮されることだろう。

今年の新兵器:

ローランド VS-1680
 VS-880から買い換えてしまった。1880が出たので安くなっている。たぶん作業がすごーーーく楽になるはず。16トラックだし、バーチャルトラックが880の8に対し16。こーゆー録音の場合は強いよ。去年、もちっとあればなあと思ったもん。

Aジルジャン フラットライド "18
 ずんじゃ用に買ってしまった。なかなかよろしいが、ずんじゃにしか使えない音だ。

ヤマハ スネア メイプルカスタム・ビンテージ 14×4
 前に大坂さんが使ってたのとおなじ。でも、同じプレイが出来るわけもない。


録音編

 日曜にアコースティックで録音をした。個人練習は前日からしか予約できないのだが、Cスタを予約したのにAスタになってしまった。Cスタのドラムが一番ましなので、あら困ったなと思ったが仕方がない。Aスタは深胴のロック仕様なのだが、ジャズ向けにハイピッチでチューニングすると、そんなに悪くない。また、キックはノーミュートとした。

 マイクはジャズということと、1日でトラックダウンまでやらなければならないので後処理の簡便さを考え、最低限の本数であるオーバートップ(頭上)にSM58を2本とした。1本はドラムの前から見て左からスネア、ハット、ハイタムをねらい、もう1本は右からライド、フロアタムをねらうというドラマガお勧めセッティングだ。

 今回は曲を、1)テーマ、2)オルガン・サックスソロ、後テーマ、3)ドラムソロ、の3分割とすることにした。最初から分けて録ることにした方が編集が楽である。まず仮録りしてみるとキックが小さい。ピンストライプをハイピッチチューニング、かつフロントヘッドは鳴らないというセットなので仕方がないか。ま、いいやということで録音を進めるのであった。ちゃんちゃんと作業は進み、1)を4テイク、2)を5テイク、3)のソロはバーチャルトラックまるまる16テイクも録ってしまった。ソロは、回数を稼いだ方がこなれるね。

 DTXでのリハに加え、水金とアコースティックでリハをやってみた。それによって、かなりスムーズに録音作業を行えることができた。とはいえ「実力だから仕方ないな」とあきらめられるレベルに到達するのが早いということである。

教訓1:
 リハーサルをきちんとやれば、録音時間の短縮になる。しかし、演奏が実力よりよくなるわけではない


編集編

 自宅に戻り、まずはどのテイクを使うかの選択を行った。現場では、ま、いっかと思っても、後で聞くと下手だね。あらが目立つ目立つ。それと楽器のバランスはかなり悪い。ライドが大きくタム類が小さい。技量と楽器のせいでもある。ま、こんなかなというテイクを選び、編集に入る。処理はかなりいいかげんであった。まず、各トラックに「ドラム・オーバーオール用」というエフェクトをかけたのだが、パラメータはいっこもいじらないのであった。あとはEQで下をちょっと切って2トラックに納める。そのあと、コンプとEQとリバーブをかけておしまい。さすがに最後のコンプはスレッショルドだけ調整した。しかし、レコーダーが880から1680に替わったことで、これらの作業はかなり楽になった。余裕のトラック数とエフェクト(4系統)である。

 完成品はライドだけみょーに目立つものになってしまった。もう少しコンプとEQを追い込めばタム類の音はどうにかなるとは思うが、時間切れのためここでおしまいであった。

 今年も参加することに意義があるドラムコンテストなのだった。もう1回録りたい〜〜〜。

教訓2:
 ただ録るだけってのはうまくいかない。

使用機材:
 タマのドラム   / アコースティックAスタの。深胴
 ヤマハ・スネア  / メイプルカスタム・ビンテージ 14×4
 イスタンブール  / ミディアム・ライド "20
 Aジルジャン   / フラット・ライド "18
 Kジルジャン   / ダーク・クラッシュ "18
 Kジルジャン   / ダーク・ハイハット "13
 ローランド    / VS-1680
 シュア      / SM58×2

スタジオ代:
 (個人練習600円+マイク200円×2本)×4時間+消費税 =4,200円 

 4時間は過去最短。セッティングに1時間、片づけに30分かかるので、録音作業の時間は実質2時間半くらい。マイクが増えるとさらに大変。でも、今回は余裕があった。あとは現場でラフ・ミックスくらいやれる時間があればいいんだな。なお、自宅での編集作業は4時間。1680はかなり作業性が改善されている。一部バグらしきものがあるのだが・・・。

今年の「来年に対して」

1)現場でラフミックスを聞く

 こんなとこでしょうか。てなわけでMDを投函して終了。


あらら編

 8月1日のことである。家に帰ると郵便受けになにやら・・・あら、「料金不足によりなんちゃらかんちゃら・・・」。80円切手を貼ったのだが、10円足らないとのことで応募したMDが返ってきてしまった。人生とはこんなものである。ちなみに、締め切りは7月31日の消印有効。郵便局に行って速達にして誠意を見せてみたのだが、高いのね。360円。


結果編

 当然のように落選しました。

 今年も課題曲1のグランプリはうまい。プロよりうまい。課題曲2(応募した方)はまあまあかなー。

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Last Update : 2003/07/11