活動

ドラムマガジンのコンテスト '02

 今年で5回目になるドラムマガジンのコンテストだ。去年は断念してしまったけど、こんどは出さなきゃなー。

 今年はオペレーターN氏の支援を受ことにした。でも、スタジオ・アコースティックでは2人だと料金が高くなるんだよね。1人だったら個人練習の料金で 600円/1時間 なんだけどね。よって今年はコストが高くなってしまうのだった。


準備編

 課題曲は2曲で、好きな方を選べる。どちらもインストで、タワー・オブ・パワーみたいなどファンク曲と、ゆっくり目のギター主体ハードロックチューンだ。ま、応募はファンクの方だろうね。

 作戦は「Aメロはデビッド・ガリバルディみたいなかっこいいパターンを考える」これだけかな。さあ、がんばりましょう。

 ・・・

 はい。今日は8月20日です。ふたつきほっぽっちゃいました。(--;) なーんにもしてなかったのである。ほとんど忘却の彼方だったのである。やめようかなとも思ったが、これではいかんと思い起こし、8月24,25日の週末にかけるのであった。締め切りは31日ね。(T_T) 尻に火がつかないと動かないタイプである。

 マイクをどうしようかという話になった。あーだこーだ悩み、一旦はジェルムでコンデンサを2本借りようということにしたが、島村にAKG C1000Sの在庫があるということでこいつを1本購入。N氏所有のと2本でトップとすることにした。ホントは事前に買っておくハズだったんだよね。しかし、こんなもんを在庫している島村はえらい。ほとんど売れそうもないコンデンサマイクがぼこぼこ置いてある。値段のサウンド・ハウス比3,000円高はやむを得まい。

 DTXで練習をした。かっこいいパターンを作るんだったよな。えーと、Aメロは、えいえい。あ、これでいいや。Bメロはと・・・(この間10分)じゃ、2バスのこれで。入りはスリップだな。(この間30分)こんなもんかな。あんまりかっこよくないかも知れないけどいいや。で、中ソロはアドリブでと。じゃ、通しで叩いてみましょう・・・って叩けないや。つなぐのが難しいよ。うえーん。これで録音は大丈夫なのか?

 もっと早くからやっておけってのな。


録音編

 今回はヒップギグを持ってきた。最初の1時間でセットして、軽くウォーミングアップをした。

 レコーディングエンジニアであるN氏が来たので、マイクやらなんやらのセッティングだ。機材は以下だ。

レコーダー:
 Roland VS-1680 V-Expanded
マイク:
 AKG C1000S×2(トップ)
 SHURE SM57 (スネア)
 SHURE SM58 (キック)
ドラムセット:
 YAMAHA HipGig

 トップマイクは今回は直上にした。右でハイタム、左でロータムを狙い、レベルを合わせてまずはちょこっと録ってみる。トップ2本をRLに振り、スネアをセンターに定位させてそのときのバランスで判断するらしいが、うーん、ま、こんなもんかな。と、無調整で録音を開始するのだった。以前に定位で苦しんだのに、いいかげんなやつだ。でも、実のところタムが2個なので、なかなか分離が良い。ヒップギグを持ち込んで良かったな。

 今回は曲を5パートに分けて録音した。各パートを3テイクくらい録っていき、とりあえず最後まで録音した。そして、ざっとプレイバック。ああ、へたくそ。休憩後、モニターのEQを調整してもらって再挑戦。またまた3テイクくらい録った。最後に中ソロをやり直して終了。もういいや。つかれちゃったし煮詰まったな。3時間でレコーディングは完了。驚くべきあきらめの良さである。

 このあと地獄の編集作業が残っている。締め切りまであと6日。それも平日のみ。(-_-;)

スタジオ代:
 個人練習            \600×1h=   \600
 デュオ練習(2人だとこの値段) \1600×3h= \4,800
 マイク(SM58を1本)      \200×3h=   \600
-------------------------------------------------------
 計                      \6,000

 撤収後、帰ろうとしたら愛車2CVのエンジンがかからない。ブースターをつないでなんとか始動。スターターの調子が悪いのね。家に帰ってハンマーで叩くと直った。またオーバーホール(といってもばらしてCRCで洗浄してテフロンスプレーするだけ)かな。


編集編

 編集に入るのであった。しかしながら、残業後だもんね。あんまり時間がない。

 1日目は、まずはテイク選択かと思いきや音作りにはいった。音がちゃんとしてると選ぶ観点も違ってくるのよ。細かいミスが目立たなくなるので、全体的なグルーブ(というほどのもんでもないけど)やら雰囲気やら勢いやらでテイクが選べる。

 さてと、どうやるんだっけかな。まずはパンを・・・。あら、わかりません。マニュアルを取り出すのだった。なるほど、こんなんだっけ。で、コンプかけて、キックの余韻が長いのでノイズ・サプレッサーをゲート代わりにかけて、EQ追い込んで、リバーブはとりあえずラージ・ルームでと。はい。こんなもんかな。おおお。だいぶマシに聞こえる。やはりエフェクターってえらいね。って書くと簡単そうに思えるかも知れないが、パラメータをしこしこいじるのに結構時間がかかるのよ。4トラックあるしね。

 ここまでで1日目は終了。所要時間1.5hでした。締め切りまであと5日。

 2日目、はさぼり。(--;) あと4日。

 3日目は、まずタワー・オブ・パワーを聞くのだった。課題曲はこのバンドに近いからね。うーみゅ。こんな音か・・・。エフェクト直そう。

 てなわけで、リバーブやめてコンプ追いこんでエキサイター試してEQをさんざんいじくって、ああ、ださ。スネアが歪みっぽいし、キックのディケイ(減衰)が遅いし、ってのは金閣寺、もとい鹿苑寺、もとい録音時の問題だ。

 ともあれ、ほどほどにしてテイク選択に入った。うー。へたっぴだ。これから選べってのは拷問に近いな。5パートの内、最初の3パートの選択とコピーを行って終了。

 所要時間2.0h。締め切りまであと3日。(-_-;)

 4日目は則竹裕之を聞くのだった。うーみゅ。こんな音か・・・。

 拷問的テイク選択を終えた。中ソロを除いて後半に録ったものから選んだ。しかし、ハイハットが意図したものと随分違う。録って聞いてフィードバックをかけないとだめだな。ま、手を抜くとこうなるといういい見本だ。

 そして、またまた音をいじるのだった。しっかし、スネアの音が致命的だ。現場で確認しろってのな。トップは確認したし、キックはモニターしてた。スネアが抜けてたな。(T_T) えーと、あれをこれそれをどれと・・・。うー。こりゃだめだ。

 所要時間1.5hでした。締め切りまであと2日。金曜の夜が勝負だ。

 5日目だ。今日中に仕上げなきゃ。まずは、選んだテイクをステレオに落とす。フェーダーの上げ下げの練習だ。え、オートミックスでやんないのかって。そんなオカズのとこを上げるとか、ミスったとこを下げるとかとか結構めんどくさいので、オートなんかにできないやい。はいはいと、こんなもんかな。しかし、なんでこんなテイクを選んだのかね。もう少しマシなのはなかったのか。Aメロはもろによれてるよ。あーあ。

 つづいて、オケも入れてステレオに落とす。さらに、マスタリングのエフェクトをかける。VS-1680はV-Xpandedにバージョンアップして、マスタリング用のエフェクトとマスタートラックが追加されたんだよね。ああ便利。パラメータはちょこっとエキサイターをいじっただけだ。

 さらにCD-Rを焼く。VSでCDを焼くのは3年ぶりだな。はい、完成。所要時間3.0h。

 ということで今年も、参加することに意義がある、だけ、というモノが出来てしまった。(-_-;) やさしい後輩たちは、賞品がねらえないのであれば参加しても意味はない、と励ましてくれるのであった。

 翌日、CD-Rは無事に送り出されたのであった。


結果編

 当たり前だが落選した。

 今回の受賞者は、派手さはないものの着実な演奏だ。見習わねば。

 プロの演奏は、ここんとこグルーブドラマーになっている江口信夫さんの演奏が、なかなかキレててかっこいい。神保さんや菅沼さんは相変わらすだ。

 来年はちゃんと準備しよう。って毎年言ってるな。

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Last Update : 2003/07/14