これを聞こうA-Z

第13回:L = Led Zeppelin

The Song Remains the Same / Led Zeppelin

 正確には Soundtrack From the Film "The Song Remains the Same"
(狂熱のライブ〜永遠の詩 / レッド・ツェッペリン 76年)

メンバー:
 Robert Plant(vo), Jimmy Page(g), John Paul Jones(b), John Bonham(ds)

収録曲:
 Rock And Roll / Celebration Day / Song Remain The Same / Rain Song / Dazed And Confused / No Quarter / Stairway To Heaven / Moby Dick / Whole Lotta Love

 このアルバムは「ツェッペリンのライブ盤」ではない。あくまでもツェッペリンのライブを収めたドキュメンタリー映画である「永遠の詩」のサウンドトラック(サントラ)盤なのだ。

 このアルバムが出たときには、こんな風に言われもした。実際、ジミー・ペイジはこのアルバムをあまり好ましく思っていないようで、そのせいかはわからないが現在国内では廃盤だ。再発の紙ジャケ仕様はプレミアがついているらしい。なお、この映画およびサントラ盤は1973年7月27日、28日、29日のニューヨークマジソン・スクエア・ガーデンの3日間のコンサートを編集して作られており、アルバム「聖なる館」までの曲で構成されている。しかし、映画の公開とサントラ盤の発売はなぜか3年も後の76年だ。

 ツェッペリンで一番よく聞いたのはこいつだ。構成が完璧である。ロックン・ロールからはいって、最後のコード上昇から祭典の日に行って、ロバート・プラントの「グッド・イブニング」からのMC。4弦開放Dを弾いてノイズ。永遠の詩にはいってレインソング。そこから幻惑されてと、ホントに素晴らしい。2枚目も同様だ。ノー・クォーターのローズは涙が出る。そこから天国への階段。モビー・ディックのドラムソロで最後は胸いっぱいの愛をのテルミン。くうー。

 この映画であるが、なぜか超地方都市であるG県O市の崩れそうな映画館にも来たのである。当時ツェッペリンなどのコピーバンドをやっていた私は、メンバー達と見に行った。それほど感動したわけでは無かったが、動くツェッペリンが見られたのはうれしかった。なお、ABBAの映画「アバ・ザ・ムーブ」との2本立てだった。

 映画とサントラ盤で編集が違う。細かい部分はさておき、なんで映画はあんな構成なんだ。ロックン・ロールのあとになんでブラック・ドッグなの。なんで祭典の日がないの。天国への階段の前はノークォーターじゃないとなー。などなど思っている人は多いのではないか。

サントラ盤:
 1.ロックン・ロール
 2.祭典の日
 3.永遠の詩
 4.レイン・ソング
 5.幻惑されて
 6.ノー・クォーター
 7.天国への階段
 8.モビー・ディック
 9.胸いっぱいの愛を

映画(ビデオ・DVD)
 1. ロックン・ロール
 2. ブラック・ドッグ
 3. 貴方を愛しつづけて
 4. ノー・クォーター
 5. 永遠の詩
 6. レイン・ソング
 7. 幻惑されて
 8. 天国への階段
 9. モビー・ディック
 10.ハートブレイカー
 11.胸いっぱいの愛を

 ホント曲順を変えて欲しいよ、と思ったものである。
 
 しかーし、実際のライブでは全然曲順が違うのである。この音源に対する詳細な解析が行われているので、マニアはぜひ見て欲しい。
 ==>「永遠の歌」徹底分析
 かなり緻密、というか苦肉の作業で作られていることが察せられ、ジミー・ペイジが納得いかないのもわかる気がする。でもさ、本アルバムに収められている「永遠の詩」にはいる前の有名なMC、"Good evening. Thank you. In between last time we came and this time, we managed to get an album out called 'Houses Of The Holy' and ... this is something that we decided was an apt title for a thing that's called 'The Song Remains The Same'." が編集だったなんてショックだよね。(T_T)

Discography
 1969 LED ZEPPELIN
 1969 LED ZEPPELIN II
 1970 LED ZEPPELIN III
 1971 (IV)
 1973 HOUSES OF THE HOLY / 聖なる館
 1975 PHYSICAL GRAFFITI
 1976 PRESENCE
 1976 THE SONG REMAINS THE SAME
 1979 IN THROUGH THE OUT DOOR
 1982 CODA
 1997 BBC SESSIONS
 2003 How The West Was Won


選外:

 Larry Carlton(夜の彷徨) / Larry Carlton(ラリー・カールトン)
  ばか売れしたカールトンの2枚目。フュージョンブームの草分け。ルーム335、リオ・サンバ収録。これは聞きまくった。上記2曲は高3の学祭でやった想い出の曲だ。ちなみに、この頃私はギタリスト。

 Festival / Lee Ritenour(リー・リトナー)
  リトナーでこのアルバムを挙げる人はフツーはいないかも。ラテン・フレーバーのガットギターとカエターノ・ヴェローゾのボーカルがいい。なお、リトナーはこのアルバムではガットのみでエレキは弾いていないのである。これを聞いてエレガットを買ったんだよな。んで、1曲目を打ち込んで弾いてたんだよな。。。

 Liquid Tension Experiment / Liquid Tension Experiment(リキッド・テンション・エクスペリメント)
  1枚目の方が好きだな。ギターがヘヴィーでいい。

 Street Dreams / Lyle Mays(ライル・メイズ)
  パット・メセニーの相棒ライル・メイズの2枚目。これは好きだなー。曲が美しい。

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Last Update : 2003/08/10