U.K. / U.K.
(憂国の四士 / UK 78年)
メンバー:
John Wetton(vo,b), Allan Holdsworth(g), Eddie Jobson(key, el-violin), Bill Bruford(ds)
収録曲:
In the Dead of Night / By the Light of Day / Presto Vivace and Reprise / Thirty Years / Alaska / Time To Kill / Nevermore / Mental Medication
77年ごろ、元キング・クリムゾンのジョン・ウェットンとビル・ブラッフォードが新しいプロジェクトを始めようと画策していた。しかし、引っ張り込もうとしていたキーボードのリック・ウェイクマンに逃げられてしまった。仕方がないのでと彼らが誘ったのは、フランク・ザッパのバンドにいたエディー・ジョブソンと、ブラッフォードのソロアルバム「Fells Good to Me」に参加したアラン・ホールズワースだった。このメンバーで、78年にデビューアルバム「U.K.」を発表しツアーを行ったが、反応はいまひとつ。そして、よりポップな音楽を目指したジョンについていけなくなったビルとアランが脱退してしまう。すかさずザッパ・バンドのコネで、ミッシング・パーソンズのテリー・ボジオを引き入れ、「Danger Money」をリリース。日本ツアーのライブ盤「Night After Night - Live!」(当初日本のみ発売)を出すが、すでにプログレブームは去っており、日本以外ではセールスが延びず消滅してしまった。
この頃からイエス・エイジアなどによる、どポッププログレブームまで、プログレは冬の時代であった。
本アルバムは曲がかっこいいし、ホールズワースのギターがよろしい。UKは前期と後期(といってもスタジオ盤は1枚ずつなのだが)で違うバンドだ、などといわれているようだが、前期だって結構ポップだ。ドラムはボジオの方が好きではあるが後期の音楽性はキビシイ。後期もギターはいた方がよかったな。ツアーのサポートにはウォーレン・ククレロを起用していたようだが、パーマネントで入れておけばよかったのに。印税の問題かな。とはいえ、一瞬で終わっちゃったもんね。
サイドマンとしてのホールズワースは、ややワンパターンなもののどれもレベルが高いね。
Discography
1978 U.K.
1979 Danger Money
1979 Night After Night - Live!
選外:
Joshua Tree / U2
ま、外せないでしょう。