これを聞こう あーわ

第4回:た行 = ダンス☆マン

ミラーボーリズム / ダンス☆マン
(MIRRORBALLISM / Dance☆Man 98年)

メンバー:
 ダンス☆マン(vo), ステージ・チャッカマン, O.L., アニー(cho), バンド・マン(other instruments)

収録曲:
 背の高い奴はジャマ  (She's A Bad Mama Jama / Carl Carlton)
 安全日こそ      (And The Beat Goes On / The Whispers)
 赤ちゃんこんにちは21 (Dance Floor / ZAPP)
 寝たのね       (Get Down On It / Kool&The Gang)
 ダンス☆マンのテーマ
 おかあさんありがとう (Let Your Feelings Show / Earth Wind&Fire)
 夢中の半年      (Fantasy / Earth Wind&Fire)
 よくある名字「斉藤」 (Play That Funky Music / Wild Cherry)
 グッと耐える     (Good Times / CHIC)
 応援         (Go West / Village People)

 ミラーボール星の出身。年代は不詳だが地球の小国、日本に移住。70〜80年代のダンス・クラシックに魅入られ、それらに日本語の歌詞を付ける。98年にシングル「背の高いヤツはジャマ」でデビュー。その後、プロデューサー・アレンジャーとしても実力を発揮し、モーニング娘。の「LOVEマシーン」を初め数々のヒット曲を手がける。郷ひろみのヒット曲「なかったコトにして」では作曲とアレンジを担当し、2000年の第42回日本レコード大賞編曲賞を受賞。

 ミラーボール星に移住する前だが、彼は日本の大学に通っており、そのころベースでバンドをやっていた。そのMCがおもしろいということで、一時はお笑いでデビューしたのだ。グループ名は「ジャドーズ」で、とんねるずとほぼ同期である。「じゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃじゃん」というテーマを憶えているヒトも多・・・くないか。その後バンド活動に復帰し、角松敏生プロデュースでデビュー。活動を続けていたが、いつの間にかミラーボール星に移住しダンス☆マンとなってしまった。

 ま、言ってしまえば「王様」のファンク版だ。しかし「王様」はかなりオリジナルに忠実だが、ダンス☆マンはかなりアレンジが施されており、ダンス☆マン・サウンドになっている。例えば「グッと耐える」とオリジナルの「Good Times / CHIC」を比べるとベースラインが変更されており、なかなかかっこいい仕上がりになっている。アルバムが4枚ともなると、ちょっと方法論としてワンパターンになってはいるが、アレンジ手法には見るべき物がある。モーニング娘。その他のアレンジが回ってくるのもわかる。

 1st、2ndは必聴でしょう。ファンク・ファン以外のヒトも、ぜひぜひ聞いて。

 しかし「Go West」って選曲がどーもね。それと3rdアルバムから入り始めたオリジナルがイマイチ。もうすこしがんばって欲しい。

Discography
 1998 MIRRORBALLISM
 1999 MIRRORBALLISM 2
 2000 MIRRORBALLISM 3
 2002 MIRRORBALLISM 4
 2004 FUNKCOVERLIC
 2007 RETURNS
 2008 FUNK LOVE

Other Works (arrange & song)
 LOVEマシーン / モーニング娘。 (arrange)
 小さなHappy / ラスト☆エンジェル (words / song / arrange)
 恋のダンスサイト / モーニング娘。  (arrange)
 新・ラーメン大好き小池さんの唄 / シャ乱Q (arrange)
 「...好きだよ!」 / モーニング娘。 (arrange)
 DANCEするのだ! / モーニング娘。 (arrange)
 BREAK ALL DAY! / 観月ありさ (arrange)
 ハッピーサマーウェディング / モーニング娘。 (arrange)
 デラックス / キーヤキッス (arrange)
 なかったことにして / 郷ひろみ (song / arrange)
 Paradise A Go Go / HYPER GO号2 (song / arrange)
 恋愛レボリューション21 / モーニング娘。 (arrange)
 YATTA! / はっぱ隊 (song / arrange / produce)
 ザ☆ピ〜ス! / モーニング娘。 (arrange)
 ワキワキマイフレンド / 郷ひろみ (song / arrange)
 Andersen / 安西ひろこ (song / arrange)
 七つの武器 / PaniCrew (words / song / arrange)
 そうだ!We're ALIVE / モーニング娘。 (arrange)


選外:

 TAKINO / 滝野聡
  レコード会社とのトラブルでアルバムが出なくなった。いいギターを弾くんだけどね。一度見たいな。
 
 char / char
  チャーの1st。チャーはホント絵になるよ。かっこよかったもんね。今でもかっこいいけど。おかげで、スチューデントモデルだったフェンダー・ムスタングの人気が沸騰。こいつは日本以外ではあんまり売れないみたい。コピバンをまたやりたいな。

 NEW-S / T-SQUARE
  本田雅人、初参加のアルバム。いつのまにかハード・フュージョンになってしまった。その方向性は賛否あり、後に元のスムーズ・フュージョンに戻る。個人的には「Wave」以降のハード期が好きだな。ドラムの則竹さんは私のアイディアル・ドラマー。個性は無いが、いろいろなアイデアを取り入れるのがうまい。こういうスタイルで叩けたらなと思う。
 しかし、本田スクエアはセールスが落ちる。ま、フュージョンの人気自体が無くなってしまったせいもあるな。そして、ポップ方向に路線を変更し本田は脱退。それでも歯止めが効かず、ついには伊藤だけしが復帰し安藤まさひろとの双頭体勢となる。それでもだめで、黄金期のメンバーに戻るという迷走ぶりだ。

 Rock the Nation / Ded Chaplin
  硬派プログレ・ハードで話題だったデッド・チャップリンの2nd。二井原実(vo), 藤村幸宏(g), 永井敏巳(b), 菅沼孝三(ds), 小川文明 (key) というそうそうたるメンツ。3rdはそうる透さんが叩いている。菅沼さん、けんかしたかな(笑)。ヴィエナに発展するがそっちも1枚しか出てない。メンバーのジャケ写がコスプレで笑える。

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Last Update : 2003/08/01