日程:
08年12月22日(月)
場所:
宇都宮市文化会館 大ホール
メンバー:
山下達郎(vo,g), 土岐英史(as,ss), 佐橋佳幸(g), 難波弘之(p,ep), 柴田俊文(org,key), 伊藤広規(b), 小笠原拓海(ds), 国分友里恵, 佐々木久美, 三谷泰弘(cho),
ワタクシは達郎のファンだと思われている。まあ、ファンなのだろう。昨年は 達郎のコピバンでライブもやった しね。しかしながら今回のツアー、チケットを取る情熱がなかった。アルバム「SONORITE」も、聞いたのは3回くらいかな。そのままCD棚に直行し、触れられることは無かった。
ひょっとしたことから、友人がチケットを譲ってくれた。運命の御加護か。
客の年齢層は相変わらず高い。となりには、いかにもオタクといった見かけの男性がひとりで座っていた。
「高気圧ガール」のInterlude が流れ、メンバーが登場する。オープニングはもちろん「Sparkle」だ。
あー。ドラムが青山純じゃない。「Sparkle」ってハイハットが難しいんだよね。青純とはちょっと違うハイハットワークだ。
このツアーは 前回 から、もう6年も経っている。言われるまでは、3年くらいかと思っていた。その間、ツアーをやろうと思っていたが、メンバーの一部を他のアーティストに取られてしまっていたため、なかなか実現できなかったそうだ。今回、ツアーをやろうとしたきっかけは、大阪フェスティバルホールが今年いっぱいで取り壊しになることだそうだ。その前にやっておきたいということで、新規メンバーを探したということだ。その結果、柴田俊文(key)と小笠原拓海(ds)が加入した。12月27、28日の達郎の公演は、軽音楽としてはフェスティバルホール最後のコンサートになる。
新譜発表に伴うツアーではないので、選曲は偏り無く新旧織り交ぜたものになっている。比較的新しい曲から古い曲へ。「Paper Doll」では各楽器の長めのソロがフィーチャーされた。
最初は低音が出すぎだった音響も、中盤になるにつれ多少はまとまってくる。新加入メンバーの演奏も、まあ当たり前だがしっかりしている。リズム体のパルスもばっちりだ。
アカペラコーナーから「クリスマス・イブ」へ。この曲はカタカナ表記の方がしっくりくるね。そして「蒼氓」から「Get Back In Love」。この「Get Back In Love」のイントロを難波が弾きだしたのだが、1小節で止まる。どうしたのか。もう一度弾き出すと、キーが違っている。最初は3度くらい高いキーで弾いてしまったようだ。うーみゅ。暗譜で演奏しているのだが、どういう憶え方をしているのだろう。
いやいや。達郎はよく声が出ている。これで55歳だもんね。えらいえらい。
ラストのまくりは「ボンバー」から。ここで立ち上がったのは1階席で3名。達郎のカッティング・ソロから、ドラムが長いソロをきめる。「レッツ・ダンス・ベイビー」が始まり、クラッカーを買い忘れたことを思い出す。ここで立ち上がったが、まだ2割くらいしか踊っていない。しかしながら、クラッカーはかなりの数が鳴ったのが意外だ。座ったままかい。しかもバラバラだし、紙テープ入りのヤツも。エンディングでロックンロールになる。「高気圧ガール」で総立ち。ラストは達郎のブラッシングから「ライド・オン・タイム」だ。サビのリズム体がかっこいいぜ。アンコールは4曲だった。3時間ちょっとだったが、全く時間を感じさせなかった。
レコーディング方法やライブに対する姿勢など、音楽に対する思いをいろいろと語ってくれた。モニターも、今時のインイヤーじゃなくてコロガシ(床においてあるモニタースピーカー)だもんね。ツアーに、ローズやハモンドを持っていくし。やっぱり、オタク性って音楽には重要だよな。ワタクシも脱オタクを目指しているが、やっぱりちょっとはオタクでもいいかな。
当日は雨。会場を出るとほとんど止んでいたが、ちらほらと白いものが舞い降りていた。雨は夜更け過ぎ〜に〜。楽しいコンサートだったな。もう1回行きたい。
Set List:
Sparkle
Jungle Swing
Blow
Donuts Song
夏への扉
ついておいで
Paper Doll
さよなら夏の日
Forever Mine
ラビアンローズ(アカペラ)
Chapell Of Dreams(アカペラ)
Have Yourself A Merry Little Christmas
We Wish You A Merry Christmas (アカペラ)
Christmas Eve
蒼氓
Get Back In Love
Bomber
Let's Dance Baby
高気圧ガール
Ride On Time
encore
ずっと一緒さ
アトムの子
Down Town
Your Eyes
楽器のコーナー
山下達郎:
いつものフェンダー・テレキャスター ダークブラウン
アンプもフェンダー
スチール弦のエレアコ チェット・アトキンスSSTっぽいんだけど、ちょっとシェイプが違うような。双眼鏡を忘れたので、よくわからない。
柴田俊文:
ハモンドB3、レスリー122
ヤマハMOTIF XS、DX7II-FD
オーバーハイムMATRIX12
難波弘之:
コンサート・ピアノ
ローズ・スーツケース・ピアノ
佐橋佳幸:
ストラト
アンプはフェンダー
伊藤広規:
67年のジャズベース アルダーにローズネック、ブロックポジション 愛称:菊丸
アンプはマーシャル3段積み
小笠原拓海:
パール 2タム、2フロア
シンバルはセイビアンかなー
友人で鍵盤弾きのOさんが、このコンサートのことを某SNSの日記に書いていた。なので、柴田さんの機材について日記のコメントで聞いてみた。すると、ハモンド、レスリー、ヤマハは確認できたが、もう1台がなんだかわからないという返答だった。そしたら、Oさんの知り合いである難波弘之さん本人から、もう1台はMATRIX12であるとのコメントがあった。
そんな世の中なんだなー。
前の席には、おっさんに連れてこられたと思われる、おミズっぽい若い女性がおり、何曲かごとに携帯メールをチェックしていたのがちょーうざかった。