まだインターネットが普及する前の古代のことである。世の中にはパソコン通信という通信手段があった。これは限られたパソコン「ヲ」タクのみが利用する、恐怖のコミュニケーション・ツールであった。(この物語はフィクションです)
Mac Powerbook 180cを買った私は、パソ通大手のニフティに加入した。しかし、最初はメールを使うだけであった。ところがある時、だれかにそそのかされて、フォーラムとかいう所を徘徊するようになった。その登録にハンドルネームなるものが必要なのだ。フォーラムというのは、ハンドルネームという偽りの姿に身を隠して、腹のさぐり合いをするという恐ろしい巣窟なのである。(この物語はフィクションです)
はて、どんな名前にしましょう。
うーん。うーん。うーん。
とりあえず、ヒトのを参考にしよう。うーみゅ。。。。。「**くん」とか「**ちゃん」とかが多いな。安易だ。(この物語はフィクションです)しまいにゃ「**りん」かよ。(この物語は完全にフィクションです)
半角英字は目立たないな。ひらがな、それより漢字の方がいい。それと、お気に入りのアーティストをもじるってアイデアはいいかも。
てなわけで「ドラマーをもじった漢字名」というコンセプトが決まった。後は案を出そう。
西門 (にしもん:サイモン・フィリップス)
下来 (したくる:デイブ・ウェックル)
借腹 (かりはら:ヴィニー・カリウタ)
茶道 (さどう:チャド・ワッカーマン)
御家老 (ごかろう:ジェフ・ポーカロ)
燐寸と蝋燭 (まっちとろうそく:マックス・ローチ)
うーみゅ。
下痢 (げり:ゲイリー・ハズバンド)
御萬 (おまん:オマー・ハキム)
笛裸 (ふぇら:スティーブ・フェローン)
棒舐 (ぼうなめ:ジョン・ボーナム)
淫行 (いんこう:リンゴ・スター)
魔羅 (まら:リック・マロッタ)
屁尼巣 (へにす:デニス・チェンバース)
慰安婦っス (いあんふっす:イアン・ペイス)
あー、こんな名前で呼ばれたくない。とはいえ、当時このように考えていたわけではなく、ハナシをおもしろくするために、今思いついたのを書いているだけである。でも、ま、おおむねこんな風に考えたと思って下さい。
そして、「勝戸」(かつと:スティーブ・ガッド)にたどり着くのであった。
よく「ガッドが好きなんですよね」と聞かれるが、「ガッドが好きだから」という理由でこのハンドルになったわけではない。他にろくなのが思いつかなかったというだけだ。
あ、いやいや、ガッドはもちろん好きですよ。(--;)
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