森高千里はいわゆるマルチプレーヤーだそうだ。ギター・ベース・キーボードも弾けばドラムも叩くということで、ヤマハの電子ドラムDTXの広告にも出ている。また、アルバムの中でも演奏しているらしいが、これは本当にやっているかわからない。やっている姿を一度見てみたいと思っていた。
98年の暮れに「LOVE LOVE 愛してる」というKinki Kidsがやっていた番組の特番があった。この番組のバックバンドは豪華な上に、さらにゲストが来るというものだ。なんかギター回すやつがいるなと思ったらイングウェイだったこともある。特番ではさらにいろいろな人が出ており、その中に森高千里がいた。それだけだとべつにたいしたことないじゃんと思うかもしれないが、そこでドラムを叩いたのである。
演奏は江口洋介とだれだっけかがギターを弾きながら歌うロック調の曲で、ふつーの8ビートのパターンを叩き、スネア連打型のおかずを入れていた。レベルは高校の学園祭という感じだったが、初心者が苦手のスネアの16分連打は比較的きれいだった。とりあえず安心した。ま、かわいい上にドラムがむちゃくちゃうまかったりしたら、やんなっちゃうよね。
ちなみに、ポンタのソロアルバム「Welcome to My Life」でも森高のドラムは聞くことができる。これまたかわいいドラムだ。
あれ、こんなヒトがドラムを叩くの? ってのを挙げてみる。
有名なの
マーカス・ミラー:
ギター、キーボードまで自分でやったアルバムがある。
スティービー・ワンダー:
アルバムで叩いている。
ポール・マッカートニー:
マルチプレーヤーで有名。
カレン・カーペンター:
アルバムでもステージでも叩く。その昔、テレビでドラムソロが流れたことがある。
ヤン・ハマー:
かなりの叩きたがりらしい。
ナーラダ(マイケル・ウォルデン):
ただのソウルシンガーではない。
マニア向け
チック・コリア:
「ナウ・ヒー・シングス〜」の再発CDにはいっている。
ジョニ・ミッチェル:
叩くらしい。聴いたことはない。
モーリス・ホワイト:
実はフレディ・ホワイト(EW&Fの元ドラムで弟)よりうまいとか。
ラリー・グラハム:
アルバムで叩いている。
野呂一生:
そのむかしカシオペアのライブで、神保さんとツインドラムで叩いたことがある。
野口五郎:
西城秀樹よりずっとうまい。インストのレコードを母が持っていた。
ウォーレン・クロマティー:
ロイ・ホワイト:
元ジャイアンツの2人だ。クロマティーはレコードにもなっているらしい。テレビで叩いてるとこを見たこと有り。
渡辺裕之:
日野元彦の弟子。相当うまいらしい。なお、このヒトは俳優で、むかし「ファイト一発」のCMに出てた。
グッチ裕三:
ウガンダ・トラ:
ビージー4のドラム。むかしはグッチが叩いてウガンダが歌ってたのに。
フランキー堺:
この人がジャズドラム出身って、知らないでしょ。テレビで見たこと有り。
山下達郎:
自分のアルバムの中で叩いている。自宅にはスタジオがあり、ソナーのセットが置いてあって、こんな感じで叩いてくれと青山純に聴かせることもあるらしい。
では、達郎のエピソードをひとつ。20年くらい前の話だ。
六本木ピットインで渡辺香津美のライブが行われることになった。メンバーはアルバム「KYLYN」に参加していた人たちが中心で、山下達郎はゲストで出演することになっていた。ちなみに「KYLYN」には歌ものも収められている。ドラムは村上「ポンタ」秀一であった。ところがその当日、ポンタは大麻の不法所持で逮捕されてしまった。そして、その日のライブでドラムを叩いたのは山下達郎だった。