このFarlow Drumsという会社を知ったのは、FaceBookのおすすめで表示されたからだ。
フツーのドラムの胴はプライ胴というやつだ。接着剤を塗った薄い板を丸い型に何枚か重ねて入れて、熱で固めるという方法をとっている。それなりに大規模な設備が必要であり、参入障壁が高い。そのため、胴を作っているメーカーはそんなに多くない。有名ブランドも胴メーカーから買ってたりする。グレッチとかカノウプスとか。
プライ胴に対してステイブ胴というのがある。これは桶のように単板を並べて円形にし、接着する。こちらはたいした設備が要らないので、いくつかの小さいメーカーがある。
ファーローもそんなメーカーのひとつだ。
ファーローをFaceBookでフォローしていると、たまにバーゲンの知らせがある。それで買ってみたのがこの胴だ。材はウォルナットで、口径は13インチ、厚さは15mm(5/8インチかも)。深さは7インチだったが、ソナー・フォニックの改造スネアで実績のある6インチに切ってもらった。エッジとスネアベッドの加工はお願いし、塗装はナシ。これでなんと67ドル。送料が70ドルだったので送料より安い。
パーツについては、米国のパーツショップからネット通販で買うことが多い。日本のドラムメーカーのパーツよりは安いが、それでもそれなりに高価だ。なので、中古楽器から部品を取るという手法にした。13インチで6半のスネアは無いかなと探すと、パールからジョーイ・ジョーディソンというスリップノットのドラマーのシグネチャーモデルが出ている。パーツの色がブラック・クロムで、ウォルナットに合うかなと。これを狙って某オークションでゲット。パーツを外して胴を売ったら意外と高値で売れた。
ということで、ヘッド以外のすべてのパーツが2まんえん以下で入手できた。
↑塗装前の素のシェル
また、胴の塗装はワトコオイルとした。
ここまでが16年12月のアクション。ここから3年間寝かされるのであった。
日本の環境下ににおける3年間のシーズニングののち、20年の正月休みにドリリングと塗装がおこなわれた。最近は便利ね。ワトコオイルの塗り方も、YouTubeを見ればよくわかる。そして、2か月の乾燥定着期間を経てパーツを組んだ。パーツのコーティングは、シェアラスターのゼロウォータードロップ。スナッピーはタマのスーパーセンシティブ。
ではたたいてみましょう。
ん〜〜〜。ポムポム感。立ち上がりが遅く高域が出ない。チューニングをあれやこれや試す。う〜ん。もうちょい高域が欲しいかも。じゃ、スナッピーか、ということで、タマ スーパーセンシティブ・ハイカーボンから、ベースのパールに変更してみた。若干良くはなったが、まだイマイチ。なので、サウンドハウスにピュアサウンドを発注したのだが、取り寄せに4ヶ月かかった。この4ヶ月が効いたのかスナッピーなのか、まずまずのセンにまとまった。
当分自宅で使ってみてからデビューさせようと思う。
Farlow Drums Stave Walnut snare 13x6
(ファーロー・ドラムス ステーブ・ウォルナット)
サイズ: 13×6
シェル: ステーブ・ウォルナット 20ピース 15mm
カラー: オイル仕上げ(ワトコオイル)
フープ: パール スーパーフープ II スチール トリプルフランジ 2.3mm 8テンション
スイッチ: パール 片側調性
スナッピー: パール 内面当たり20本
ヘッド: レモ コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
年式: 20年