その昔、スリンガーランドは名門ブランドであった。特にジャズ界ではグレッチと双璧をなし、バディ・リッチやらジーン・クルーパーやらが愛用していた。また、銘記「ラジオキング」スネアは、発表された1930年代としては画期的なメイプル単板シェルを採用しており、現在でも人気を保っている。
しかしながら、94年にギブソンに買収され、最近はあわれな老後を過ごしている。日本に代理店はなく、ラジオキングはまだ米国で生産されているものの、台湾製の安ものキットが主力のようだ。
サウンドキング・スネアは、往事の主力メタルスネアだ。ジーン・クルーパーも使っており、5インチはジーン・クルーパー・モデルと呼ばれた時期もあったらしい。グレッチでいうとG4160に相当する。このスネアは、クロムメッキが施されたブラスシェルを採用されている。いわゆるクロム・オーバー・ブラス(COB)で、このへんもグレッチと同じだ。フープも「Chrome Plated Brass」だ。
これはバッジがゴールド。60年代のモノだ。フープはスリンガーランド独自のスティックセイバータイプ。
実はこのサウンドキング、5インチと6半の2台を買った。気に入った方を残そうかと思ってね。叩いてみて良かったのは5インチの方だ。いつものようにバラシて、増し締め、グリスアップ、磨きが行われた。スイッチを含む若干の部品は、6半と交換された。いわゆるガッチャマン。はい、完了。
では叩いてみましょう。うーみゅ。いいね。やっぱ金属胴だよ。(発言に矛盾が・・・)
Slingerland Sound King Chrome Over Brass Snare
(スリンガーランド サウンドキング COB スネア)
サイズ: 14×5
シェル: ブラス (クロム・オーバー・ブラス / COB)
カラー: クロムメッキ
フープ: ブラス クロムメッキ 10ラグ(スティック・セイバー・フープ)
スイッチ: ズーマチック 片側調整
スナッピー: パール ハイカーボン 20本 メッキ無し 内面当たり
ヘッド: 打面 レモ コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ スネアサイド
年式: 60年代
ラグの裏にはこんなプレートが。