60年代中頃のビーチ胴のスネアだ。当時は基本的にセット販売だったようで、セットに標準で付いてきたものだ。メタル胴のスネア(D-424やD-426)に替えるというオプションもあった。
外装はセル貼りで、米国での色名称は「ファイヤー・ダンス」だ。なんだそれ。ドイツ本国では「赤(rot)」なのに。
ソナーの古いスネアについては、こちらを参照ください。
パーツは同時期に買ったD-424とほぼ同じ。バラシは2台同時に行ったので、以下の文章はほぼ共通だ。
さて、バラシてみましょう。
まず、テンションボルト。ソナーの古いのは、伝統的なスロッテッドという溝が入っているヤツ。この溝の幅はだいたい2mmなんだけど、現行より狭くてチューニングキーが入らない。ふざけてるね。仕方がないので、木工用の金具を使って自作した。後に、なぜか現行のチューニングキーの中で「MK」というタイプだと入ることが判明したので、そいつを購入した。
フープはトリプルフランジなのだが、上面のフランジが内側に折れているという珍しいタイプだ。スリンガーランドのスティック・セイバーをさらに曲げたカンジ。変わってるね。
で、この2台、結構仕様が違う。ラグを止めているネジだが、471が六角ナットで424は袋ナット。ラグに入っているテンションボルトが入るナットも、471は汎用の六角ナットをウレタンで止めているが、424はウレタンが廃されて楕円形状の専用ナットが入っている。ミュートの仕様も微妙に違う。フツーに考えると、471が初期型で424が後期型なのか。しかし、セパレートラグからワンピースラグになったのが64年で、444のデビューにともない424が消滅したのが66年。となると、471が64年くらい、424がそれ以降で66年までってことか。そんなに早く変えるかな。それにしても471のネジやワッシャーはさびさび。変えられるものは変えてしまう。しかし、ラグを胴に止めるネジが4mmってのは細いね。
この年代の471や424のスイッチは、ロータリー式の樹脂製なのだが、ラディックに交換されている。
ミュートは撤去。いつものように、シェルのコーティングはブリス、金属部品にはクレ・スーパーポリメイト。各部をグリスアップ。エッジにはろうを塗布。ヘッドはレモのコーテッドアンバサダーとスネアサイドという定番。ボルトのワッシャーは、パールの樹脂製がムリすれば入る。スナッピーはパールのノーメッキとした。スナッピーのひもは結ぶタイプ。はいできあがり。
お。なかなかいいんじゃない。しかし、ピッチを上げるとボルトのトルクが結構でかい。8テンションだしね。
SONOR Beech Snare D-471
(ソナー ビーチ スネア)
サイズ: 14×5
シェル: ビーチ 6プライ
カラー: レッド (MH) セル貼り
フープ: スチール・プレス 8テンション
スイッチ: ラディック 両側調整
ヘッド: レモ・コーテッド・アンバサダー / スネアサイド
スナッピー: パール ノーメッキ 20本 内面当たり
年式: 64〜66年