ドラム

SONOR Phonic Beech / Rosewood Jazz 18BD Kit

ソナー・フォニック(SONOR Phonic)は75年から90年まで販売されていた。発売当時は最上位機種だった。材質はビーチウッド。

フォニックのキットを持っていた。しかしながら、これはキックが20。ジャズには使いづらいしむちゃ重い。フォニックのフロアタムを改造して16のキックを作ったが、やっぱり本物の18がほしい。だけど、滅多に出るものではない。世の中でもほとんど見ない。

ずっとeBay(海外オークションサイト)を張っていた。苦節15年くらいかな。で、出たんです。ドイツのeBay。海外発送はダメということなので、転送会社経由で発送してもらった。

フォニックは75年から90年までの間に、ちょこちょこ仕様が変わっている。

大きなマイナーチェンジは、80年代初期で、82〜3年に発売されたシグネチャー(Signature)、ライト(Lite)とハードウェアの使用が統一された。タムホルダーのベースは、径が3/4インチから1・1/2インチと太くなった。レッグのブラケットは2点留めから3点留めとなり、テンションボルトには緩み防止のクリップが入った。その他、こまごま仕様が変わっている。

前に持っていた20のキットは、前期型に後期のハードウェアを組み込んだものだった。

手に入れたのは後期の、それも最後期のもので、内蔵ミュートがなくなっている。eBayで手に入れたのは、18BD,12TT,14FTの3点だが、同じ時期に国内で偶然にも同じ仕様の13TTを入手できた。以前持っていた13タムは後期の前期(ややこしいな ハードが新でミュート付き)なので、仕様の差は小さいが、せっかくなので買ってしまった。こうしてほぼ同じ時期のセットが手に入った。使わない内蔵ミュートが無いのがうれしい。

残念なのは、キックのフープがオリジナルではなかったことだ。オリジナルはスチールなのだが、あまり見たことの無い仕様のウッドフープが付いていた。

では、バラしましょう。保存状態が良く、メッキもキレイ。ラグの中のウレタンの劣化も少ない。でもこれは撤去し代替品を挿入。キックのフープは、ケラーのメイプル製にワトコオイルで着色し、ローズウッドのカッティングシートを貼付。シグネチャーやライトのローズウッド外装のものには、純正のウッドフープが装着されていたが、入手できるわけもない。御茶ノ水ナルにはあるんだよね。。。

小山さんのライブでシェイクダウン。音はまあまあかな。機会があれば外に出していきたい。

SONOR Phonic Rosewood(ソナー フォニック)
 シェル: ビーチ 9プライ 9mm
 カラー: ローズウッド
 フープ:
  キック   メイプル ケラー製
  タム    スチール・プレス トリプルフランジ 1.6mm
 サイズ:
  キック   18×14
  タム    12×8, 13x9
  フロアタム 14×14
 ヘッド:
  タム    レモ・コーテッド・アンバサダー / CS
  キック   レモ・コーテッド・アンバサダー / エボニー
 年式:    80年代末

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Last Update : 2020/09/01