ステーブ・シェルの製法は「桶」と似ており、長方形の板を円形に並べて接着する。この「桶=ステーブ」シェルの詳細については、こちらをご参照下さい。
要するに、こういうことだそうだ。
「キミらは接着材を鳴らしているのかい? プライウッドのシェルを貼りつけるのには、すごい面積の接着剤が使われているんだぜ。そのうえ、板を無理矢理曲げてあるからストレス(応力)がかかってる。ステーブはそんなコトとは無縁だぜ。接着剤もほんのちょっとしか使ってないし。それに、木目を見なよ。力がかかる上下方向に木目が走っているだろ。フツーのプライウッドは木目が横になってるじゃないか。これじゃ、力を支えられないよ。どうだい。ステーブはプライよりも全然いいってことがわかるだろ?」
てなわけで、ステーブ・バーチと同様にハードバップドラムスというガレージメーカーで作ってもらったのがこいつだ。
シェルはステーブのブビンガ。厚さ10mm(3/8インチ)のブビンガ材、20枚でできている。このシェルは、Joshua Tree Percussionというメーカーが作っている。
パーツも標準品だ。スイッチはニッケルドラムワークスのピストンドライブ。ラグはブラスのチューブ。フープはフツーのトリプルフランジ。スナッピーはわれらが日本のカノウプス。
では、叩いてみましょう。独特の中域の抜け感がある。他のスネアに無いカンジ。スナッピーの反応もぱりっとおとなしく、私好み。これが良かったので、バーチも作ってしまったのだった。
Hard Bop Drums Stave Bubinga Snare
(ハードバップドラムス・ステーブ・ブビンガ スネア)
サイズ: 14×6
シェル: ステーブ・ブビンガ 20ピース 10mm
カラー: ナチュラル(セミグロス・ラッカー)
フープ: トリプル・フランジ 8テンション
ラグ: ブラス・チューブ(クロムメッキ)
スイッチ: ニッケルドラムワークス ピストンドライブ
スナッピー: カノウプス ノーメッキ 内面当たり20本
ヘッド: 打面 レモ コーテッド・アンバサダー
裏面 レモ スネアサイド
年式: 05年