以前に ヒップギグ を所有していた。けっこういい音なのだが、16x20のキックのチューニングが難しい。それやこれやで、ステーブ・ブビンガのキットを購入後に手放してしまった。
で、あるとき引っかかったのが、ヒップギグのシニアの方。これが中古で出ていた。シニアは元祖ヒップギグより一回り大きくて、キックは18x22だしスネアも13インチだ。数分悩んだが買ってしまった。
メーカーサイトはこちら。 定価は228,900円もするので、新品ではとても買えないな。
ハードウェアの基本仕様は、ヒップギグのマイナーチェンジ後と同じ。よって、ライザーは現行の18キックと同様のタイプだ。元祖ヒップギグは、タムホルダーからシンバルホルダーがはえているが、シニアは独立したシンバルスタンドだ。
いつものように、バラしてメンテする。シェルのコーティングはブリス、金属部品にはクレ・スーパーポリメイト。各部をグリスアップ。エッジにはろうを塗布。スネアのヘッドは、レモ・コーテッド・アンバサダーとスネアサイドの定番。タムは、小山太郎さんトリビュートってことで、レモのCS。CSってトニーやエルビンも使ってたのに、少数派だよね。キックはファイバースキンとパワーストローク3・コーテッドで、フープはウッドに交換だ。はいできあがり。
で、重量だが、25kgある。で、けっこうでかい。ってことは、重心が遠い。実際にかついでみたが、非常につらい。このままで運ぶのは、困難だ。
あーぴあのトリオのライブで使った。てなわけで、キックとタム/スネアを別々に運んだ。って、コンパクトドラムのコンセプトはどこへ? 収納はちょっと小さいけどね。
フロアタムのセッティング自由度が低い。あまり低くできないし、高さ調節がしづらい。スネアはヒップギグの経験からスタンドを使ったので、問題なし。しかし、タムクランプでもなんとかなりそうなフンイキだ。
音は結構まとも。ヒップギグも良かったけど、こいつもなかなかいい。スネアも十分なパフォーマンスを発揮している。ただ、キックのサスティンが長いかな。押さえ込むのに、かなりミュートしてるし。胴が22インチと長いからなあ。
ということで、収納はコンパクトだけど、丸ごとでの運搬は重くてでかいので、ほとんど現実的ではない。みなさん注意しましょう。
YAMAHA HipGig Sr. (ヤマハ ヒップギグ シニア)
シェル: バーチ+マホガニー 7プライ
フープ: スチール・プレス トリプルフランジ 1.6mm
カラー: ホワイト・マリン・パール(カバリング)
サイズ:
キック 18×22(口径が18)
タム 12×6.5 14×8.5
スネア 13×5
ヘッド:
キック レモ ファイバースキン / パワーストローク3・コーテッド
タム レモ CS / CS
スネア レモ コーテッド・アンバサダー / レモ スネアサイド