ドラム

Hard Bop Drums Stave Bubinga Kit 16

 昨今、小径のバスドラムが密かに流行しているようだ。パールからはフロアタムをカンタンにバスドラにできる改造キットが出てるし、コマキ楽器からも同様な商品が出ている。ヤマハからはHipGIgなんてのが出てるし、ソナーからはジャングルキットってのが昔からある。ゲイトウェイにはオリジナル商品があり、タマも最近14バスドラのキットを出した。

 プロでも、大坂昌彦さん、大槻カルタさんが16インチのバスドラを使っている。ミーハーなワタクシは、すぐにマネしたがるのだった。

 以前、ハードバップドラムスという米国のガレージメーカーから、ブビンガ材のスネアを買った。これがなかなか良い。それとおそろいのセットがあるということで、うっかり買ってしまった。

 ステーブ・シェルの製法は「桶」と似ており、長方形の板を円形に並べて接着する。この「桶=ステーブ」シェルの詳細については、こちらをご参照下さい

 要するに、こういうことだそうだ。

「キミらは接着材を鳴らしているのかい? プライウッドのシェルを貼りつけるのには、すごい面積の接着剤が使われているんだぜ。そのうえ、板を無理矢理曲げてあるからストレス(応力)がかかってる。ステーブはそんなコトとは無縁だぜ。接着剤もほんのちょっとしか使ってないし。それに、木目を見なよ。力がかかる上下方向に木目が走っているだろ。フツーのプライウッドは木目が横になってるじゃないか。これじゃ、力を支えられないよ。どうだい。ステーブはプライよりも全然いいってことがわかるだろ?」

 シェルはステーブのブビンガ。厚さ10mm(3/8インチ)のブビンガ材20枚からできている。

 16インチのキックでは、フープにそのままペダルをつけると、ビーターはヘッドの中心からかなり上にずれてしまう。ジブラルタルのライザーが付いてきたのだが、そいつは20,18インチ用なので、2インチしか持ち上げられない。さらに、ヘッドから前後方向のオフセットが大きく、ペダルのセッティングを大幅に変更しなければならない。はっきり言って、このライザーは使えないよ。

 (22-16)÷2=3 なので、3インチ持ち上げれば、22で調整したペダルのビーターが中心に当たる。そこでヤマハのライザー(ヤマハUO300300)を付けた。その場合、フープにはチェーンやベルトの逃げが必要だ。円形にくりぬくビットを電動ドライバーに装着して加工した。

 タムのヘッドは小山門下なので、レモCS。キックはパワーストローク3のコーテッドにCSのドットを貼った。

 では叩いてみましょう。おお。なかなかいいね。締まったカンジ。適度なサスティン。

 さらに、18インチのキックも入手。会場によって使い分ける・・・と思われる。

Hard Bop Drums Stave Bubinga Kit
 (ハードバップドラムス ステーブ・ブビンガ・キット)
 シェル:   ステーブ・ブビンガ 10mm
 カラー:   ナチュラル(セミグロス・ラッカー)
 フープ:   トリプル・フランジ
 サイズ:
  キック   16×13, 18x14
  タム    12×8(RIMS装着)
  フロアタム 14×12
 ヘッド:
  タム  レモ・CS / レモ・CS(画像は一部コーテッドですが)
  キック 16:アクエリアン・ジャックディジョネット
        / レモ・パワーストローク3・コーテッド
      18:レモ・パワーストローク3・エボニー
        / コーテッド・エンペラー
 年代:  06年

 キックはこんなカンジ。

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Last Update : 2020/08/01