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BOSS CE-2B ベース・コーラスの改造

 友人のTOKU氏による、BOSS ベース・コーラス CE-2Bの改造記を掲載する。

 CE-2Bはアナログのコーラス。ギター用のCE-2をベース向けに若干の変更を行ったモノだ。CE-2が中古市場で高価なため、2Bを買ってギター用に改造をするヒトが若干名いるようだ。ワタクシは無改造で使っていた。今回は、加えてトゥルーバイパス化している。

 ではTOKUさん、よろしくお願いします。

1) 事前検討
 今回与えられたお題はふたつだが、オプションも考えた。

a) ベース向けエフェクターをギター向けにする。

 回路図の赤丸部の数値が違う。

 ここをCE-2と同じ0.033uFに替えればよろしいのだが、一部ではブーミーになるともウワサされているので0.022uFも用意しておいたがよさそうだ。

b) トゥルーバイパス化

 画像の黄色で示す部分がメカスイッチを内蔵したときに干渉しそうである。

 場合によっては寝せて配置させる必要があるから、脚に余裕ある新品パーツを用意せねばなるまい。回路的には、紫で示すようにメカスイッチ配線とFET(Q9)の短絡、ダイオード(D4)の除去を行えばよいであろう。LED配線はNo13,15ポイントに接続している線を、新規で起こして内蔵させるミレニアム基板につなぎなおせばいいかな。せっかくだからミレニアム基板は除去したQ9とD4と使われず取り残される抵抗(R51)を流用しようか。

2) 音質向上

 トゥルーバイパスは最後のお楽しみということで、まずは音質ファインチューンに手を付けた。ベース向けとギター向けとの違いはコンデンサ一個なので簡単だ。ハンダごて暖める時間のほうが長いくらい。一度フタして聞いてみる。うぅ、わからん。気分1-2弦の音が大きくなったかな。。。再び割って、アウトプットのジャックにアース線を引く。っていうか、筐体アースであることが間違いじゃないの?実際、全域で少し「晴れ間が見える」ようになった。

 満足度★☆☆☆☆

 さてトクmodではお約束の電解コンデンサチューンに入ろう。手配してくれたパーツの中にはオーディオグレードも入っていたが、残念なことに大きすぎて筐体に収まらない。
後ろ髪引かれる思いでフツーグレードを入れることに。うぅ、もったいない。。。

 これはビックリ、化けたよ化けた。全域クリアな快晴状態。エフェクトレベルつまみ位置に2-3時間分余裕が生まれちゃった。もしかしてラックシステムじゃないのかしら?って全然言いすぎに思えない。

 満足度★★★★☆

 こうなるとICをイジりたくなるのが常。手持ちのICからオーディオ向けと言われるJRC5532Dを選び組んでみる。うっひょ〜〜!「くる」ね「きまくる」「きまくりやがる」サイコー!あぁ、返したくなくなった。一晩中弾いていたい。

 満足度★★★★★

改造前

改造後

 ICもホルダを介し組み替えてある。

 前にブースターなんか全然いらない。ギター直で充分イケるコーラスに生まれ変わった。

3) トゥルーバイパス化

 トゥルーバイパス化した。スイッチはフジソク8Y2011。

 手法はSD-1の改造を参照のこと。

 効能としてはオフ時でのバッファー通る音色変化がなくなり、前段に組んでる歪み物なりプリアンプなりの音色が活きてくるのだが、反面、切り替え時に「プツッ」とノイズが入る。また、このノイズはプラグ挿したてのときにはヒジョーにデカい音がするのだ。アンプに挿す前に、一回二回踏んでおかないと本番で「ぶつ」というでかいノイズが出るから注意。つまり暖気が必要ということだね。

 次回はここを改善したい。

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Last Update : 2006/09/27