日程:
07年9月9日(日)
場所:
古河 アップス
メンバー:
小山太郎(ds), 金伯英(キム・ハクエイ)(p), 高道晴久(b)
今日は九九の日。久々のアップス。2度目の伯英だ。(参照)
「Stolen Moments」でスタート。全体に音がいい。ピアノは音もリズムもいいし、ベースもいいカンジ。オーソドックスなブルースをきめ、落ち着いた夜になるのかと思われた。しかーし、ラテン系リズムで演奏された「You Don't Know what the Love Is」は、むちゃむちゃスリリングな展開。ラテンといっても、サンバ、ボサ、アフロなどの定番リズムではなく、なんとなくスパニッシュなピアノのリフにアーシーなリズムアプローチ。そこから自由度の高いインタープレイで、緊張感が高まる。演奏後に曲名を言われるまでわからなかった。続いて、伯英オリジナルのジョー・サンプル風キレイキレイから、さらにテンションの高いラストへ。意外にもバップの典型っぽいドラムソロで締めくくられた。
このトリオはかっこいい。基本技術もさることながら、インタープレイがすさまじい。なんでこんな演奏が出来るのか。ライブならではだな。
合間に小山さんと話したのだが、このトリオではものすごい集中力が要求されるのだと。一音一音、全体の音に集中しなければならないと。それを微塵とも感じさせない笑顔でやるんだから素晴らしい。さらには、座骨神経痛で、座っているのがつらいということ。お疲れ様です。
高道さんは最近NYから帰国したそうで、小山さんはNY時代にやったことがあるということだ。小山さんは、今回のメンバーをかなり賞賛していた。ちなみにここには書けないが、小山さんがちょっとなーというプロも多い。
2ステも、緊張感の高い演奏とキレイ系のコンビネーションだ。ラストのブルースナンバー「Sonnymoon for Two」は、ほとんどフリーで始まった。ピアノソロのラストからの展開がすごい。ピアノのリフから呼応したベースはシーケンスでソロに突入。そこからドラムのいじりが入り、混沌の内にも礼儀ありというカンジからドラムソロへ。今日の1曲目からは考えられない展開となった。ああすごい。素晴らしい。あんびりーばぼー。
てなわけで、伯英さん、おすすめです。
Set List
1st
Stolen Moments
All of You
You Don't Know what the Love Is
Open the Green Door(伯英)
?
2nd
It Could Happen to You
?
Loud-Zee
?
Sonnymoon for Two
encore
?
楽器のコーナー
NEGI Beech 18BD,12TT,14FT
お弟子さんのセット。新しいネギ。現行のネギはケラーのシェルだ。
SONOR Signature HLD-593 14x4
istanbul Mehmet EFES Crash Thin 18, Mehmet Flat Ride 20, Agop Limited Edition 25th Anniversary Ride 20.5, istanbul Hi-hat Heavy (top) / Medium (bottom) 14
Paiste Accent Cymbal 4,6,8
シンバルに変更があった。クラッシュがEFESの18、サブのライドが25周年記念ライドとなった。へたってきたので変えたそうな。
EFESは日本未発売で詳細不明、って、イケベには置いてあるのか。パイステの2002に似ていると言っていた。でも、すでにちょっとへたっているそうで、Thinは合わないかもと言っていた。ってへたるのか。
25周年ライドは20.5インチという変わったサイズ。ピッチが低くいわゆるトラッシー。小山さんのイメージとはちょっと違う。やっぱりフラットライドがしっくりする。気に入ったら買ってみたらと言われたが、06年限定。まだ買えるのかな。
演奏はすさまじい。縦横無尽。今回は、ブラシのアプローチがちょっとあっさり気味。この方がいいな。