ライブ

98/2/17 辛島文男 3 at 新宿 ピットイン

日程:
 98年2月17日(火)
メンバー:
 辛島文雄(pf), 荒巻茂生(b), 本田珠也(ds)
場所:
 新宿 ピットイン(新宿2丁目)

 全然違う、というのが印象である。以前いわゆるジャズクラブで辛島さんの演奏を聴いたことがあるが(参照)その時とは全く違う。演奏したのは自身のオリジナル、ショーターやハンコック、なぜか本多俊之(関係ないが本田珠也はピアニスト本田竹広の息子)の曲、ノルウェイの森などなどだったが、ピアノが凄い。ジャズクラブでは普通に弾いていたのだが、今回はおそるべきアクセントの変化とリズムの多彩さで、ぐいぐいおしまくっていた。平気で下の方でぐしゃぐしゃ弾くし、まさに縦横無尽。8分をうばうばなんていうフレーズはほとんど無く、むちゃくちゃかっこいいのである。驚いてしまった。久々にいい演奏を聴いたなと感動してしまった。

 ドラムの本田さんは以前自身のグループ名義のライブを聴いたことがあるが、それに比べるとやや抑え目ではあるが、サポートに徹するというわけではなく、元気のいいドラムを聴かせてくれた。この人の左手はスティックもブラシもマッチドであるが、スネアはなぜかレギュラーの人のように右に傾いている。レガートのはねは少なく、2・4拍のアクセントが強め。ブラシになるとかなりルーズな雰囲気になる。

 ベースの荒巻さんは、テンポによってかなりリズムの位置が違う。ノルウェイの森のテーマや各曲のソロでは、フレーズを口ずさむというよりはかなり大きな声で歌っていた。

 最後まで聴きたかったが、そこはいなかもんの悲しさである。1ステージが7時50分〜8時40分、2ステが9時40分〜で10時5分に帰った。

 ということで、辛島文男3、無条件に推奨します。チャージも3,000円で1ドリンク付きとお手頃です。ただし、後ろの席にいたやつのように女の子つれて来て騒ぐのはやめてください(半分以上はうらやましいのだが)。

banner
Last Update : 2003/07/18