リットーが発行している雑誌「リズム&ドラム・マガジン」のドラム・コンテストは、雑誌にCDが付いてきて、オケとクリックが入っている。このオケにドラムをのせて録音し、できたものを編集部に送付する。編集部の1次審査、プロによる2次審査を経て賞が決定される、という形式だ。
準備編
ドラマガ7月号の発売が6月13日。締め切りが9月30日必着。3ヶ月以上の余裕があるのだが、相変わらずせっぱ詰まらないとやらないのだった。
なんじゃかんじゃで録音は9月26日(金)に有休を取って行われた。ぎりぎりの日程だな。(--;) 今年もオペレーターとしてN氏に手伝ってもらった。どうもありがとう。
課題曲を初めて聞いたのは9月24日(水)だ。本来はこの日に有休を取って録音しようと思っていたが、ちと休めないなという状況だった。仕事をしていると6時頃に外線でO氏から電話がかかってきた。風邪で倒れたということで買い出しの依頼だった。友情に厚い私はさっさと帰るのであった。そのために夜に時間の余裕ができ、曲を聞くことができた。
今年の課題曲は1曲だけだ。歌モノでハーフタイム・シャッフル。ちょっぴり有利かも。さっそく構想を練るワタシ。しかしながら戦略はといえば、最初に聞いたときに、あ、こんなカンジだなというパターンのままだ。結果的にほとんどそのままのアイデアで録音された。もう少し考えろよな。
録音編
26日の録音当日は、練習に2時間、録音に2時間スタジオを予約した。ま、これでなんとかなるでしょう。しかーし、スタジオに行く途中、コンビニで車のバッテリーがあがるのだった。レギュレータの故障だ。これで30分を失ってしまった。
ドラムセットは、ヤマハのヒップギグを使用した。スネアもヒップギグのものを使った。セッティングして軽くリハ、のはずだがなかなかアイデアがうまいこと演奏に反映されない。基礎練習をもっとやんなきゃだめだよな。
N氏が到着し、レコーダーとマイクをセットする。今回の改善点はヘッドホンアンプを持ってきたことだ。おかげでモニターの音量が上がり、音決めが楽だった。トップ右のマイクで10のタム、左で13のタムを狙う。トップの2本でスネアがセンターに定位するようにし、ハイハットのバランスを考えて、若干の位置修正を行った。また、キックは前回両面ヘッドで録音したが、音造りが難しいため今回は打面のみとした。ミュートとしてタオルを持ってこようとしたが忘れた。セッティング時に使う軍手をガムテープで止めて代用とした。スネアはちょっと考えたが、ノーミュートにしてみた。
セッティングを終えて、曲を通して試し録りをしてみた。プレイバックしてみると、音はなかなかいい。軽くコンプをかけるくらいでもういいんじゃないかなと思うくらいだ。
今回は全体を3パートに分けた。1番、2番からブリッジ、3番からエンディング、の3分割だ。どうしてもパートの最初はノリが悪く、ホントは通しでいきたいところだが、演奏の確実性の無さから分割は必須だろう。なお、パンチイン・パンチアウトは繋ぎが難しいので、1番と3番を1〜4トラック、2番を5〜8トラックに入れて、それぞれを9/10トラックと11/12トラックにステレオで落とし、オケと重ねるときにクロスフェードでつないでいる。今回は分割も少なくテイクをそんなに重ねなかったので、全部1〜4トラックでも良かったな。
まずさらっと各パートを3テイクくらい録った。ここまでで30分。休憩を入れて、さらに3テイクくらい録る。最後のパートは、オカズの難度で2パターン×3テイクほど録った。すげー。1時間ちょいで終わったよ。なんというあきらめの良さ。(--;)
レコーダー:
Roland VS-1680 V-Xpanded
ヘッドホンアンプ:
Audio Technica AT-HA2
マイク:
AKG C1000S×2(トップ)
SHURE SM57(スネア)
SHURE SM58(キック)
ドラムセット:
YAMAHA Hip Gig 16BD, 10,13TT, 12SD
zildjian A Medium Thin Crash 16", K Custom(ride) 20", A Custom Splash 6"
SABIAN HH Fusion Hats(top) 14", AA Flat Hats(bottom) 14", AA Splash 12"
スタジオ代:
個人練習 \600×2h= \1,200
デュオ練習(2人だとこの値段) \1600×2h= \3,200
マイク(SM58を1本) \200×2h= \400
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計 \4,800
編集編
まずはテイクを選ぶ。うーみゅ。へたっぴだな。特に出だしのグルーブが悪いよ。ま、実力だから仕方ない。使うのはこのへんかなー。最後のパートのオカズは、2バスフレーズをやめてシンプルな方のテイクにした。
続いてリズムをミックスする。VS-1680はエフェクトが4系統だ。トップにステレオ・コンプ、スネアとキックにそれぞれコンプ、密度が濃いめのリバーブをスネアとキックに軽くかける。これで4系統だ。あとは、EQを追い込んでおしまい。これでリズムトラックを作成した。
続いてオケとミックスする。リバーブをホールとルームの2種類とし、加えて軽くコンプをかけてミックスを作成した。
さらにマスタリング用エフェクトをかけて別トラックに落とす。エフェクトのパラメータは、ほとんどいじってない。これをCD-Rに焼いて完成だ。
今回はこの作業に4時間。はやいねー。で、完成品はこちらです。
今年は、ネットに結果が出るそうな。1次審査の合否も発表されるんだって。せめて1次審査は通りたいものだ。
結果編