ライブ

05/1/23 角松敏生 at 宇都宮 VOGUE

日程:
 05年1月23日(日)
場所:
 宇都宮 VOGUE
メンバー:
 角松敏生(vo,g), 田中倫明(Perc), 青木智仁(b), 友成好宏(Key), 梶原順(g), 山田洋( computer manipulator)

 ツアーのタイトルは「TOSHIKI KADOMATSU & His Friends Performance 2004-2005 ”Fankacoustics★Solid & Elastic TOUR ” 〜ALLOVER JAPAN もう一度・・・〜」って長いね。新譜「Fankacoustics」の発売にともなうツアーなのだが、全国すべての都道府県で最低1回はライブをやるという、新人バンドみたいな企画なのだそうだ。また、新譜は「Solid」と「Elastic」の2枚組で、ツアーも「Solid」と「Elastic」の2バージョンがあり、曲もメンバーも違うのだそうだ。とはいえ、それを知ったのもレポートを書いている現在だ。新譜も買ってないし。

 いちおう角松ファンだ。アルバムはほとんど持っているし、プロデュースした杏里やJADOESも揃えてある。映像もそこそこある。青木智仁モデルの4弦ベースも持ってるし、ヨギ・ホートンのビデオも手に入れた。しかしながら、最新の2枚がない。ライブに行くなら事前にチェックしとけよ。思い立って前日にTSUTAYAに行ったが、在庫がなかったのであっさりあきらめている。これでファンと言えるのか。

 5分前に会場に着くと、おねおばさんがいっぱいいる。おそらく関東広域のファンが集まっているのだろう。チケットはローソンで買った。整理番号はC〜だった。窓口発券もしくはファンクラブ扱いと思われる整理番号A〜が180人くらい、B〜がほとんど無く、C〜が30人くらいか。客は200をちょと超える程度で、キリンジの時よりは密度が低かった。女性が8割以上か。角松がMCで「最近、20代後半や30代前半も増えてきてはいるが、ファンの方々にライブハウスでスタンディングを強いるのは忍びない」と語っていたことが示すように、40前後が多い。一番売れていたのが20年くらい前だもんね。ファンもキャリーオーバーしている。

 宇都宮は「Elastic」バージョンということで、ドラムが無くてパーカッションと打ち込みになる。ま、ドラムを入れると音決めとかが大変だもんね。打ち込みも、広い会場だとコンピュータ+音源らしいのだが、狭いVOGUEはハードディスク・レコーダーなんだそうだ。なので山田氏はコンピュータ・マニュピュレータではなく、「テープ出し」として紹介された。

 客電が落ち、メンバーが登場する。近いね。1曲目は新譜から「ultima viagem」だ。日替わりの3曲がわかればセットリストが書けるってのは、ネットの恩恵だ。その3曲は「飴色の街」「泣かないでだっくん」「あるがままに」だった。93〜98年に角松は活動を「凍結」していたのだが、日替わりは凍結以前の曲から選ばれているそうだ。個人的にはさらに昔の「LADY IN THE NIGHT」「The Best of Love」「Dreamin' Walkin'」なんてのが感慨深い。ああなつかしい。ってやばい。懐メロアーティストか?

 音はいい。ボーカルが良く通る。口パクか?と、ちょっと疑ったくらいだ。角松のギターもなかなか。よくこの音量でエレアコがハウらないね。彼のエレキの使用は無かった。バックも、打ち込み特有のドンシャリ感は強いものの、いいカンジだ。ベースもいわゆるいい音。青木智仁はかっこいいね。どジャスト。先日のスガシカオは松原・沼澤組で、ちょっと重めだった。角松の「Solid」バージョンは青木・沼澤組。沼澤尚との組み合わせも聴きたかったな。ギターの梶原は音もいいし良くコントロールされている。キーボードも音がきれい。演奏はかなり良かったといえる。

 アンコールは「Take You To The Sky High」から。この曲のサビでは、紙飛行機を飛ばすのが習わしとなっている。3曲が終わって客電が点いても客は帰らない。長いコールの後、ピアノとデュオで「月のように星のように」をしっとりと歌い上げた。約2時間半のステージだった。

 会場のノリはちょっと考え物だ。ほとんどがコアなファンと思われる女性だ。それは「Take You To The Sky High」の時に飛んだ紙飛行機の数や、2回目のアンコールを求めたところなどからうかがえる。ライブが盛り上がってくると、詰め込まれたスタンディングのポジションだと手拍子したりフリをしたりするスペースが無いもんだから、どんどん下がってくるんだよね。で、ヒトにぶつかってもお構いなし。てめー、この○○で○○な○○○、○ね、ってなカンジ。紙飛行機だって、狭いライブハウスだからもろにアーティストに当たる。演奏中だよ。慎めっての。とにかく、キミらうざい。ヨン様の追っかけとかわんねーぞ。

 まずます楽しめるライブだったが、うざいファンのせいでちょっと気分が悪い。大きなホールの方がお勧めだな。

Set List
 ultima viagem
 真夜中模様
 POLE TOWN
 飴色の街
 泣かないでだっくん
 あるがままに
 LADY IN THE NIGHT
 トナカイの涙
 Wrist Cutter
 愛と修羅
 WAになっておどろう
 The Best of Love
 Dreamin' Walkin'
 What a beautiful day
 ハナノサクコロ
encore1
 Take You To The Sky High
 もう一度・・・and then
 Live
encore2
 月のように星のように

楽器のコーナー

角松敏生(vo,g)
 テイラーのエレアコ。ナチュラルでシングルカッタウェイ。
 メーカー不明のエレアコ。サンバーストでシングルカッタウェイ。
  この2本をほとんど1曲ごとに持ち替えていた。おそらくチューニングのためだろう。
 ゴダンのエレガット。
  こいつでソロも取っていた。

梶原順(g)
 ギブソン ES-335
 黒のストラト。MOONのボディにFujigenのネック。フロイドローズ付き。
 アーチドトップのテレキャス。2ハムにホローボディ。tmpというブランドだそうだ。
 コリングスのエレアコ。
 クルーズのエレガット。
  こういうのもなんだが、うまいね。かっこいい。

青木智仁(b)
 アトリエZ 5弦ジャズベ。青木モデルの黒。
 アトリエZ 5弦ジャズベ。フレットレス。
 アンプはハートキー。

友成好宏(key)
 ローランドのなんか。見えませんでした。

田中倫明(Perc)
 ティンバレス、コンガ、カホン、その他もろもろ。

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Last Update : 2005/01/24